SDGs達成に向けた共創への取り組みに向け,生徒にトランスディシプリナリー的な視野を育成する必要があげられる。しかし,理科教育からみた学際的な学習への展開では,トランスディシプリナリー的な視野の育成にまで展開していないという懸念がある。そこで本研究では,SDGs達成に向けた共創の取り組みの中でトランスディシプリナリーの意義を明確化し,理科教育からトランスディシプリナリー的な視野を育成するための学習内容を見出すことを目的とした。STS教育やESDの一貫として実践されてきた理科教育の位置づけとして,科学的知見から導かれた科学的根拠の提示が重視され,この提示により,生徒がSDGsの目標間の関係性を認識し,取り組むべき主題を見出すことに繋がると考える。一方で,この科学的根拠が提示される過程において,生徒が科学の進展と持続可能な社会の進展の両方を統合して検討できているかどうかがトランスディシプリナリーにおける重点となる箇所となる。本研究では科学的な研究や調査を通じて得られる科学的知見を提示する活動を展開する必要が見出された。
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