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クエリ検索: "日本救急医学会東北地方会"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 一1有床診療所における1年間の検討一
    田中 博之, 小玉 敏央, 児玉 隆仁, 金田 奈穂美, 田中 陽子
    日本臨床救急医学会雑誌
    2004年 7 巻 1 号 25-30
    発行日: 2004/02/29
    公開日: 2024/03/19
    ジャーナル フリー

    2002年4月1日より1年間に当院を時間外に受診した265症例について検討した。①軽症例・小児・高齢者が多い,②診療時間終了直後の受診症例が多い,③症状発現後,ただちに受診するとは限らない,④事前に電話連絡する傾向がある,⑤慢性疾患のためのかかりつけがある,などの特徴がみられた。このような患者さんたちが基幹病院を時間外受診すると救急外来は混雑し,結果的により重症な患者さんの診療の遅れを招きかねない。それを防ぐためには基幹病院以外にも気軽に時間外受診できる施設や体制がほしい。しかし,時間外診療や救急外来受診の報告は少なく,主張は難しい。時間外のみならず,すべての医療に関して実態を報告し,医療の供給を需要に合わせるべきである。

  • 松永 亮, 山名 和則, 山嶋 誠一
    日本臨床救急医学会雑誌
    2025年 28 巻 3 号 574-577
    発行日: 2025/06/30
    公開日: 2025/06/30
    ジャーナル フリー

    雰囲気ガスは自動車部品の製造などに用いられる熱処理装置から発生する気体で,主に酸化防止や浸炭処理などの目的で利用されている。今回,雰囲気ガスの一つである吸熱型変性ガス(RXガス)発生装置に起因する一酸化炭素中毒の症例を経験した。夜間に工場内で倒れている作業員を同僚が発見し救急要請した。救急隊現場到着時,作業員の意識障害は持続しており,救急車内収容後にRXガスを吸入した可能性があることが判明した。その時点ではRXガスに関する知識がなかったため,一酸化炭素中毒を疑うことができなかった。原因となったRXガスは,今後も中毒の原因となることが考えられるため,十分な認識が必要である。また,本症例は救急隊のみで対応したが,ガスに起因したことが疑われる場合,二次災害防止の観点から早期にガス検知可能な消防隊等の出動を考慮すべきである。

  • 渡辺 徹, 稲田 厚, 三浦 克己, 吉田 暁, 田中 敏春
    日本臨床救急医学会雑誌
    2018年 21 巻 3 号 523-527
    発行日: 2018/06/30
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    急性左心不全による心原性肺水腫に対して救急隊員が実施可能な処置は,酸素投与とバッグバルブマスク(BVM)による補助呼吸である。今回,病院前救護においてBVMを用いて1名が両手でマスクを顔面に保持密着させ,もう1名がバッグを圧迫し換気を行う二人法補助呼吸によりSpO2値の改善を認めた疾患例を経験した。心原性肺水腫では呼気終末の気道内圧を高めることで低酸素血症を改善させることができるため,近年医療機関ではNPPVが実施されるようになっている。BVMのマスクを顔面に確実に密着させることができる二人法補助呼吸は,適切に実施すればNPPVに近い効果が期待できる。また,起坐呼吸や不穏状態の傷病者にも有効な換気が可能になる。病院前救護で呼吸困難感を訴え急性左心不全が疑われる例において,高流量酸素投与でもSpO2値が改善しない場合,呼吸原性心停止への移行を予防するためにBVMを用いた二人法補助呼吸を考慮してよいと思われる。

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