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クエリ検索: "日本眼鏡技術専門学校"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • *田辺 正明, 辻 一央
    日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
    2007年 8 巻 PII-03
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/07/07
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    【目的】ルーペを選ぶにはメーカーが表示した倍率を参考にしている。倍率の表示方法にはルーペの屈折力をFとすると、F/4、もしくはF/4+1の2通りが通常使用されている。しかし、スタンプルーペの場合、記載された倍率はそのどちらでもないので、倍率の算定方法を明らかにした。
    【方法】調査したスタンプルーペは、ウィナー、PEAK、エッシェンバッハ、おんでこ製の4種類である。それぞれのルーペの表示倍率を調べ、主点屈折力、高さを計測した。材質はウィナー、PEAKはガラス、エッシェンバッハ、おんでこはアクリルなので、屈折率はそれぞれ1.52、1.49とした。レンズの主点屈折力はカートン製レンズメジャーで計測したカーブから求めた。まず、1) スタンプルーペの基本構造から求める倍率は横倍率(β)なので、"β=虚像の大きさ/物体の大きさ"を計算し、2) 実際にルーペを通して見える像の大きさが物体の何倍かを実測し横倍率と比較した。さらに、3) 調節力を利用した倍率、"β×参照距離/目と虚像間の距離"を表示倍率としたときの目とルーペ間距離を求めた。
    【結果】主点屈折力はウィナー 15.50D、PEAK 20.50D、エッシェンバッハ 20.73D、おんでこ 16.96Dであった。メーカー表示倍率はそれぞれ7×、表示なし、1.8×、4×、横倍率はそれぞれ1.55×、1.80×、1.64×、1.73×、実測値はそれぞれ1.50×、1.80×、1.60×、1.70×となった。表示倍率を得るための目とルーペ間距離は、ウィナー 2cm、エッシェンバッハ 20cm、おんでこ 7cmであった。
    【考察】スタンプルーペの表示倍率は通常用いられる計算方法ではなく、横倍率が基本であるが、実際は各メーカーが自由に倍率の定義を決めており、おんでこの表示倍率は横倍率を二乗した面積比に近くなった。
  • *田辺 正明, 魚里 博, 辻 一央
    日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
    2005年 6 巻 P_I_
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/07/18
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    エッシェンバッハ光学製ワークルーペ「ラボ_-_クリップ」はロービジョン者が中間視をするために有用な光学的補助具であり、説明書には使用可能な倍率、作業距離が記載されているが、実務で使用する倍率、作業距離と異なっている。そこで、説明された作業距離で表示倍率を得られるか検証し、適切な作業距離を明らかにする。
    【方法】
    ワークルーペの屈折力をエッシェンバッハのカタログなどで調べると同時にレンズメーターでも実測し、適切な屈折力を決める。表示倍率は「屈折力/4」および「屈折力/4+1」では表されていないので、説明書に記載された作業距離で必要となる調節力を求め、レンズと調節力の合成屈折力の焦点上に物体を置いて得られる無限遠上の虚像に対する視角と、基準距離を25cmとした物体に対する視角の比となる実倍率を求める。その数値が表示倍率と異なる場合は、表示倍率を得るために必要な作業距離を求める。
    【結果】
    レンズの屈折力は英語版カタログによる主点屈折力の数値が適切であった。説明書に記載された作業距離をレンズと物体間距離と解釈すると、単眼用ルーペでは表示倍率が得られるが、双眼用ルーペでは表示倍率より低い倍率となった。これはエッシェンバッハ光学の作業距離の表記法は双眼用ルーペの場合は眼と物体間距離、単眼用ルーペの場合はレンズと物体間距離を用いており、倍率の表記法は+8D以下のものは「合成屈折力/4+1」 、+8Dを超えるものに関しては「合成屈折力/4」 となっていることに起因している。しかし、双眼用ルーペに関しては説明書に記載された作業距離は「合成屈折力/4」の倍率で使用した場合の数値であり、表示倍率は調節力を付加し作業距離を更に短くした場合に得られる。
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