背景 : 臨床工学技士養成校の学生にユーザビリティ (製品の使いやすさ) 評価演習を行い, その妥当性を検証した.
方法 : ユーザビリティの評価観点 (知覚, 認知, 行動, フィードバック) を講義後, 学生に家電製品を評価させ, 自由記述で記録させた. 演習の妥当性検証では 59 名の記述を評価観点で分類した.
結果 : 学生は平均3.2個の評価観点を用い, ユーザビリティについて平均5.6個の評価をした. 評価観点のうち認知 (情報の分かりやすさ等) の評価数が平均2.2個と最も多かった.
考察 : 学生は多様な観点で家電製品を評価できた. 使い慣れた製品では発見が難しいとされる認知的問題を学生は複数発見でき, 本演習は妥当だったと思われる.
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