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クエリ検索: "日高軽種馬農業協同組合"
29件中 1-20の結果を表示しています
  • 松原 幸佑, 納口 るり子
    農業経済研究
    2019年 91 巻 1 号 101-106
    発行日: 2019/06/25
    公開日: 2019/09/25
    ジャーナル フリー

    The objective of this study is to clarify the present situation and trend in the management of horse-breeding farms in the Hidaka region. As a method, we carried out questionnaire surveys with 12 farms and referred to the statistical data. As the results, approximately 70% of farms have fewer than 10 broodmares due to managerial difficulties and the absence of successors. These problems induce give-up-farming. Moreover, we discovered the new management type of these farms with more appropriate classification than previous studies from the results of our questionnaire surveys.

  • 宮越 大輔, 池田 寛樹
    日本獣医師会雑誌
    2021年 74 巻 4 号 237-241
    発行日: 2021/04/20
    公開日: 2021/05/20
    ジャーナル フリー

    臨床現場において,Rope Squeezeの嗜眠導入及び維持により子馬の保定を行った.生後1日齢から6週齢までのサラブレッド種子馬22頭(雄12頭,雌10頭)に対して,合計62回のRope Squeezeでの嗜眠導入し,処置を実施した.処置は,キャスト固定/除去,眼瞼内反矯正処置,関節洗浄/穿刺,静脈内局所還流,外傷処置,輸液,静脈注射,採血,導尿であった.62回中61回は嗜眠導入及び維持により十分な保定並びに安全な処理を実施することが可能であった.Rope Squeezeによる嗜眠導入及び維持を保定に用いることで,子馬診療における日常的な採材及び処置が実施可能であった.

  • 早川 博文, 長谷川 勉, 松村 雄
    北日本病害虫研究会報
    1978年 1978 巻 29 号 39
    発行日: 1978/10/20
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 前田 昌也, 佐藤 文夫
    日本獣医師会雑誌
    2017年 70 巻 5 号 297-302
    発行日: 2017/05/20
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー

    軽種馬の育成調教や競走成績に影響を及ぼす発育期整形外科的疾患(DOD)を回顧的に明らかにすることを目的に,国内の軽種馬生産牧場に対して,育成期全般に罹患したDODを含むすべての疾病について聞き取り調査を実施した.その結果,DODとして,腰痿,近位部関節の離断性骨軟骨症,骨端炎,肢軸異常,屈曲異常及び軟骨下骨囊胞があげられた.競走馬登録された個体の中で,種子骨炎,腱炎,外科手術を要する疝痛を罹患した個体は,病歴があげられなかった個体と比較して,初出走の時期が有意に遅延していた.一方で,購入前検査で発生率が高い遠位部関節の骨病変については競走への影響を訴える回答は得られず,深刻な症状を呈していない例が多いと考えられた.

  • -減速経済への移行期を中心に浦河, 静内を事例として-
    進藤 賢一
    北海道地理
    1980年 1980 巻 54 号 1-14
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 杉浦 健夫, 福沢 慶一, 鎌田 正信, 安藤 泰正, 平澤 澄
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1983年 1983 巻 20 号 148-153
    発行日: 1983/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    2-5カ月齢の無熱性肺炎発症馬10頭中7頭の鼻汁からウイルスを分離し, 寒天ゲル内沈降反応により馬ヘルペスウイルス2型と同定した. しかし, 患馬はいずれも幼齢で抗体産生能が未熟であるためか, 有意の抗体上昇は確認できなかった.
  • 日本における本病初発時の臨床像ならびに防あつのための臨床対応 (短報)
    小田 隆範, 大和 康夫, 鎌田 正信
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1983年 1983 巻 20 号 144-147
    発行日: 1983/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    1980年度繁殖シーズン中に馬伝染性子宮炎の発生が日本において初めて認められた. すべての感染馬を摘発するために実施された2週間にわたる検査において, 208頭の雌馬および9頭の種雄馬からHaemophilus equigenitalisが分離された. 繁殖シーズン後に引き続いて実施された検査の成績を含めると, 297頭の雌馬および13頭の種雄馬から本菌が分離された. 雌馬における臨床症状は他国で報告されたものとほとんど同様であった. すべての感染雄馬は臨床症状を示さず, 短期間の治療後に交配の再開が許可された. 多くの雌馬は消毒薬および抗生物質療法によって治癒し, その後受胎した. 297頭の感染雌馬のうち, 152頭は受胎し, 131頭は正常に分娩した. 出産率は86.1%で, この地域の過去4年以上にわたる平均出産率93%よりわずかに低下した.
  • 鎌田 正信, 小田 隆範, 和田 隆一, 福永 昌夫, 熊埜御堂 毅
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1984年 1984 巻 21 号 95-99
    発行日: 1984/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    1980年から1983年にかけて採集した北海道日高地方の子宮炎および不妊雌馬の子宮頸管スワブの細菌学的検索を実施し, つぎのような成績を得た. Haemophilus equigenitalis (Taylorella equigenitalis) は1980年の繁殖シーズン中には15.5%の雌馬から分離されたが, 1981年以降では馬伝染性子宮炎様症状を呈する雌馬の大部分から分離されなかった. 一方, Klebsiella pneumoniaeは1982年には45例中17.8%から, 1983年には41例中43.9%から分離された. 分離されたすべてのK. pneumoniaeは生化学的および血清学的性状から, 莢膜タイプ1型と同定された. この1型はH. equigenitalisと同様に馬の生殖器内の正常細菌叢のメンバーではなく, 交配時に流行性の子宮炎を起こすので, 早急に本菌の伝播を防ぐ適当な処置が必要であろう.
  • 及川 正明, 吉原 豊彦, 和田 隆一, 兼子 樹広, 久下 倫生, 中島 滋, 大石 秀夫
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1986年 1986 巻 23 号 62-66
    発行日: 1986/12/20
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    重篤な子馬感染症の前駆的発症要因のひとつとされる母馬からの移行抗体伝達不全 (FPT) および初乳中の免疫グロブリンの異常を早期に診断するため, 初乳および生後間もない子馬の血清中のIgG量を野外でも簡易迅速に測定可能なソープフリーラテックスを用いたラテックス凝集反応 (LAT) を開発し, その有用性を検討した. その結果, IgG量がSRID法で400mg/dl以上を示した子馬血清42例はLATにおいて全例陰性 (P≒0.03) で, 400mg/dl以下を示した7例はいずれも陽性 (P≒0.02) であった。またIgG量が4000mg/dl以上の初乳11例は全例陰性で, 4000mg/dl以下の3例はいずれも陽性であった. このことから今回のソープフリーラテックスを用いたLAT法によって初乳中のIg量の異常ならびに子馬のFPTを簡易迅速に判定できることが示唆された.
  • 長谷川 充弘, 及川 正明, 吉原 豊彦, 和田 隆一, 兼子 樹広, 近藤 博, 福沢 慶一, 大石 秀夫
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1989年 1989 巻 26 号 39-46
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    日高地区における周産期剖検例273例の検査成績にもとづいて疫学的調査を実施した. 成績は次のように要約された.
    1. 周産期疾病の発生は日高地区全域にわたり均等に発生し, 地域特異性として指摘される要因は認められなかった.
    2. 感染症の多くは常在菌によるもので, 過密な飼養形態をとっている牧場ほど, また, 河川周囲に所在する牧場ほど発生率が高かった.
    3. 経営年数の永い古い牧場では筋変性症等の発生が注目された.
    以上の成績から, 周産期疾病の発生要因として広く生産環境関連因子が影響を持つことが指摘された. 周産期疾病の予防には, それぞれの牧場の立地条件, 経営面積に見合った飼養頭数の維持等が挙げられ, 馬の健康管理のみでなく, それらを取り巻いている生産環境の整備に留意する必要があろう.
  • 鎌田 正信, 和田 隆一, 福永 昌夫, 熊埜御堂 毅, 小田 隆範, 仙波 裕之, 大石 秀夫, 西原 克雄, 本間 州二
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1984年 1984 巻 21 号 88-94
    発行日: 1984/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    Klebsiella pneumoniaeに起因する子宮炎の抗生物質療法の指針を得るため, 生殖器感染症雌馬から分離された莢膜タイプ1型100株に対する60種類の抗生剤の最小阻止濃度 (MIC) を寒天希釈法によって決定した. すべての分離株はアミノ配糖体系, セファロスポリン系, ペプチド系, ニトロフラン系に属する17種類の抗生剤に対して, MIC90が3.13μg/ml以下という良好な感受性を示した. これらのうち, 4種類のアミノ配糖体系 (ゲンタマイシン, シソマイシン, トブラマイシン, ミクロノマイシン) および4種類のセファロスポリン系 (セフォタキシム, セフォテタン, セフティゾキシム, ラタモキセフ) 抗生剤はMIC90が0.39μg/ml以下で, 最も高い抗菌性を示した. これに対して, テトラサイクリン系, クロラムフェニコール系, ストレプトマイシンなどの抗生剤は100μg/mlの濃度でも供試株の90%以上の発育を阻止出来なかった. 結論として, 分離株に高い抗菌性を示したセファロスポリン系およびアミノ配糖体系抗生剤の使用がK. pneumoniae起因性子宮炎の治療に推奨される.
  • Haemophilus equigenitalisの分離, 継代, 保存培地の検討
    鎌田 正信, 小田 隆範, 大石 秀夫, 和田 隆一, 福永 昌夫, 熊埜御堂 毅
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1983年 1983 巻 20 号 126-132
    発行日: 1983/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    Haemophilus equigenitalisの分離, 増殖, 保存培地および培養条件を検討するため, 細菌学的研究を実施した. ユーゴン, 変法サイヤマーチンおよびチオール培地から作成したチョコレート寒天は他の培地よりも菌の良好な発育を示した. 10% CO2, 75% N2および15%空気の条件下で, 寒天培地上の菌の発育は最も良好であった. 8種類の液体および軟寒天培地において, チオールブロスおよびCTA培地が優れた菌の発育を示した. 菌数は培養4日目までに105-108個/0.1mlを記録した. 液体および軟寒天培地におけるH. equigenitalisの生存は選択された培地ならびに温度に依存した. すべての培地でH. equigenitalisは-70℃, -20℃の条件下で3年間生存した. 4℃および37℃の条件下では, ユーゴン, ハートインフュージョン, クックドミート, ブルセラならびにチオールブロス中の菌は少なくとも8週間以上生存した.
  • 日本の軽種馬におけるHaemophilus equigenitalisの抗体調査
    鎌田 正信, 小田 隆範, 福沢 慶一, 大石 秀夫, 和田 隆一, 福永 昌夫, 熊埜御堂 毅
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1983年 1983 巻 20 号 119-125
    発行日: 1983/12/01
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    1975年から1980年にかけて集められた北海道日高地方の1-3歳の雌馬および繁殖雌馬ならびに滋賀県の日本中央競馬会栗東トレーニング・センター所属の競走雌馬の血清, 計4312例について, Bryansらの方法に準じた補体結合 (CF) 試験により, Haemophilus equigenitalisの抗体調査を実施した. その結果, CF抗体は日高地方の繁殖雌馬群から1978年以降毎年検出され, 1978年の交配前の血清にも抗体陽性例が認められた. しかしながら, 日高地方の1-3歳の雌馬群および競走雌馬群からは1例も抗体陽性例が検出されなかった. これらの結果から, 1980年の馬伝染性子宮炎 (CEM) の発生以前にH. equigenitalisが日高地方に侵入し, 繁殖雌馬群間に伝播していた可能性が示唆された. また, 1980年のCEMの発生後に日高地方の繁殖雌馬群から種付後2カ月以内に無作為的に集められた血清中のCF抗体保有馬の陽性率は20.9%と高率であった. このことから, 同地域におけるH. equigenitalisの広範な伝播が示唆された.
  • 宮越 大輔, 池田 寛樹, 前田 昌也, 柴田 良, 敷地 光盛, 伊藤 克己, 園田 要, 南保 泰雄
    日本獣医師会雑誌
    2014年 67 巻 3 号 183-187
    発行日: 2014/03/20
    公開日: 2014/04/20
    ジャーナル フリー
    馬の臨床繁殖現場において経直腸超音波検査による卵胞直径及び子宮浮腫のグレード(グレード0~5)を交配タイミング決定の指針とし,交配6~24時間前にhCG製剤(3000IU)を投与した場合の排卵成績を調査した.調査対象馬はすべて少なくとも直径35mm以上の卵胞を一つ以上有し,子宮浮腫のグレードは1以上であった.調査頭数147頭中137頭(93.2%)でhCG製剤投与後48時間以内に排卵が確認された.卵胞直径の上昇及び子宮浮腫のグレード上昇に伴い排卵率の上昇が認められた.卵胞の直径が45mm以上でかつ子宮浮腫のグレードが4以上の34例ではhCG製剤投与後48時間以内に34例(100%)で排卵が確認された.本調査の結果,経直腸超音波検査により卵胞の直径,子宮の浮腫のグレードを把握し,hCG製剤を排卵促進剤として用いることは繁殖雌馬の交配管理において有用であることが示唆された.
  • 藤川 洋史, 朝井 洋, 水野 豊香, 山本 修
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1993年 1993 巻 30 号 1-4
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    北海道日高地方の西部, 中部, 東部地区に分布する25の軽種馬生産牧場の放牧地牧草成分のうち, 子馬の骨疾患に関連するとされているカルシウム, 銅および亜鉛の各含有率について調査した。同時にこれらの牧場で1990年に生産された子馬278頭を対象とし球節部骨端症の発症状況を調査した。
    その結果, 放牧地牧草中のカルシウム, 銅および亜鉛の平均含有率はそれぞれ0.363%, 7.08ppm, 26.4ppmでありNRC成分表に比較し, いずれも低い傾向が認められた。また, 中部地区の銅含有率は他め2地区に比べ低かった。
    球節部骨端症は調査対象馬の23.0% (64頭) に認められ, 発症時期は100-200日齢であった。放牧地牧草成分と骨端症発症率との関係について検討したところ銅含有率の低い放牧地 (6.0ppm未満) を持つ牧場で生産された子馬の球節部骨端症発症率は34.3%と高率であることが認められたが, カルシウムおよび亜鉛含有率には同様の関係は認められなかった。
  • 今川 弘, 和田 隆一, 平沢 澄, 秋山 綽, 小田 隆範
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1984年 46 巻 1 号 1-9
    発行日: 1984/02/01
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    下痢の状態により4群に分類した40例の糞便についてロタウイルスの検索を試みた。急性下痢を呈していた子馬の糞便14例中5例に電子顕微鏡によりロタウイルスが検出された。さらに, MA-104細胞とトリプシンを用いて,その5例中4例からロタウイルスが分離され,培養細胞継代が可能であった。一方,非急性の下痢を呈する26例の子馬の糞便からはロタウイルスは検出されなかった。4株の分離ウイルスは交差中和試験では同じ血清型に属したが, ウマロタウイルスBI株とはわずかながら抗原的な差がみられ, ウシロタウイルスLincoln株とは明らかに抗原性が異なっていた。これらの結果から, ウマロタウイルスは子馬の急性下痢症と密接な関係にあることが示唆された。さらに,野外のウマロタウイルスはMA-104細胞とトプシンを用いることによって分離できることが確かめられた。
  • 吉原 豊彦, 兼子 樹広, 及川 正明, 兼丸 卓美, 長谷川 充弘, 富岡 義雄
    日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
    1986年 1986 巻 23 号 7-13
    発行日: 1986/12/20
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    北海道日高地区で生後間もない臨床的に虚弱な軽種馬幼駒45例の剖検において, 3-73日齢の子馬12例に胃潰瘍を認めた. 胃潰瘍はヒダ状縁隣接領域の前胃部を好発部位とし, このなかには穿孔性胃潰瘍2例があった. 日齢の若い子馬に認められた潰瘍は組織反応像に乏しい急性潰瘍であった. 前胃部潰瘍の初期病変は重層扁平上皮の不全角化およびその解離であった. 潰瘍部近在の粘膜固有層や下層に分布する細ないし小血管に多発性の水腫性粗鬆化が認められた. また, 胃の血管造影による解剖学的所見から, 子馬の前胃部は腺部に比べ血管分布に乏しかつた, これらの所見は生後間もない子馬の前胃部胃潰瘍の病理発生の一要因となりうるものと考えられた.
  • II. Haemophilu sequigenitalisの分離および輸送培地についての検討
    鎌田 正信, 秋山 綽, 小田 隆範, 福沢 慶一, 宇野 駿
    日本獣医師会雑誌
    1982年 35 巻 3 号 163-169
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Haemphilus equigenitalis (H.eg) の輸送, 保存培地での保存温度が該菌の生存性に及ぼす影響, ならびにストレプトマイシン (ストマイ) 添加が該菌の分離成績に及ぼす影響について検討を加え, つぎの結果を得た.
    1) H.egに最も適した保存温度は-20℃ と4℃ であり, -37℃-20℃ 下において該菌を生存させ得た培地はバートインフユジョン (HI培地), ユーゴン, クックドミート培地であった. CTA, GAMのそれは, 活性炭素を含むアミーズ培地と同程度であり, 前3者についだ. スチュアート, アミーズ, TGC培地は前者に比べ生存性の短かったことから輸送培地として不適であり, 輸送至適培地にはHI培地を推奨する.
    2) CEM感染馬の膣浸出液および子宮頸管スワブからのH.eg分離菌数は, ストマイ無添加ユーゴン培地に比べ, 感染2ヵ月以降になるとストマイ0-200μg/ml添加培地ではほかの細菌の発育が著しく分離不能となり, ストマイ400μg/ml添加培地においてのみ4-6ヵ月にわたって分離できた. このことから, 膣浸出液および子宮頸管由来材料の培養についてはストマイ無添加培地を, 回復馬, 無症状馬の陰核窩由来材料についてはストマイ400μg/ml添加培地が適しているといえる.
    3) 自然感染CEM患馬の子宮頸管スワブから分離されたH.egの20株に対するストマイのMICは, 500-600μg/mlで, 300μg/ml以上で発育抑制をみたが, 200μg/mk以下のものはなかった.
  • 鎌田 正信, 秋山 綽, 小田 隆範, 福沢 慶一
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1981年 43 巻 4 号 565-568
    発行日: 1981/08/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    北海道日高地方の繁殖雌馬に発生する子宮内膜炎の原因学的調査を実施したところ, 144例の子宮頸管スワブから20株のHaemophilus equigenitalisが我国で初めて分離され, 馬伝染性子宮炎の発生が確認された. 分離株とHaemophilus equigenitalis K-188株(米国株)の各種性状は全く一致した. 早急に, 全国的な馬伝染性子宮炎の疫学調査ならびに強力な行政指導が必要であろう.
  • 横濱 道成, 天野 卓, 茂木 一重
    日本畜産学会報
    1989年 60 巻 5 号 450-458
    発行日: 1989/05/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    電気泳動手法により泌乳期間における馬初乳蛋白質の経時的動態を明らかにするため,高度の解析が可能な二次元電気泳動(2-D)法および二次元泳動後のElectroblotting法を用いて初乳から常乳への変化を調べた結果,以下の成績が得られた.1. 分娩後1時間内の初乳は,少なくとも95個のスポットに分離でき,このうち同定できた成分は,αLa, PA, αs1CN, α1AT, α1X, Al, Gc, FII,CRP, ATIII, Ali-Es, α2HS, Xk, βCN, α1AG, Tf, Lf, C9, Cp, Hp, IgG (T), α1Mi, Clq,Pmg, C7, C4, C3c, C3, IgG, IgA, SIgA, Fg, α2M, FNおよびIgMの35種類であった.2.CBBで染色される成分は,分娩後1時間内の初乳では72個であったが,9時間以上14時間内では50個,24時間以上72時間内では31個および2週間では20個に減少した.これらの結果と免疫グロブリン量の変化から,分娩後約5時間までの乳が初乳の特徴を示し,その後約9時間までが移行乳で,分娩後約9時間以降の乳はすでに常乳のレベルになっていることが分かった.3. 初乳から常乳への移行動態が2-D法による泳動パターンから観察できることから,本方法は初乳および代用乳等の質的レベルを検査する簡便な手段として応用できるものと考える.4. 初乳中の蛋白質成分は,血漿中のものと極めて類似していたが,乳特有の成分として,今回はCN, La, Lf, SIgAおよびM. C.(未同定)の5種類が認められた.SIgAは,分娩後2週間の常乳でも明確に検出でき他の免疫グロブリンとは異なる動態を示した.5. 分娩後5時間内の初乳では,血清と同様にPi, EsおよびTf型の多型が検出できた.
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