イネミズゾウムシでは圃場の周辺部で密度が高く, 中央部に入るに従って密度が低くなるという密度勾配が見られる。寒冷地ではこれを利用した圃場周辺部だけの防除が有効と言われる。しかし, 寒冷地でも
暖春
年には, 成虫の本田への飛翔による侵入の時期が早まるため, 年次によってはこの密度勾配が薄れ, 圃場全面の予防防除が必要なことが明らかになった。また, 飛翔最盛日が6月上旬の巡回調査以前となる
暖春
年には飛翔最盛日が早ければ早いほど見かけ上の発生地点率が低くなるという関係が判明した。
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