本稿は,平成25年3月13日に開催された土木学会主催シンポジウム「東日本大震災2周年シンポジウム」の個別テーマセッション8「放射性汚染廃棄物対策と土木技術の役割―早期の帰還と復興を目指して―」1)のパネル討論会における講演および討論の内容をもとに
書き下ろし
た。本パネル討論会では,環境省を中心に事故由来の放射性物質による周辺環境の汚染土壌・廃棄物を対象に除染・仮置きから中間貯蔵施設の設置に向けての取組み
2),ならびに福島第一原子力発電所の事故収束・廃止措置に向けた政府・東電を中心とした取組み
3)の状況などについて各分野の専門家より話題提供を行い,それをベースに今後における早期の環境修復と避難住民の帰還を目指すための方向性や課題,さらには土木技術への期待・役割などについて活発な意見交換がなされた。
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