低出生体重児の在宅移行支援における親と医療者のshared decision making(SDM)の特徴を明らかにすることを目的に,CINAHL,Cochrane,MEDLINE,医学中央雑誌,CiNiiを用いて,文献レビューを実施した。最終的に17件の文献を採用したところ,低出生体重児の在宅移行支援におけるSDMの特徴は,医療者が親の価値観を尊重したうえで,信頼関係を築くことであり,続いて親のニーズに沿った情報提供,育児やケアの指導,在宅移行の話し合いであったと示唆された。しかしながら低出生体重児の在宅移行がスムーズであった事例における,親と医療者間で行われた在宅移行に向けた話し合いの時期や方法については,そのプロセスや詳細が十分に報告されていなかったため,今後は実態を精察していく必要がある。
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