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クエリ検索: "木村寿伸"
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  • Joy-stick型とScooter型の比較
    *坂野 裕洋, 植松 光俊, 江西 一成, 大川 裕行, 梶原 史恵, 吉安 敏彦, 金澤 篤臣, 山口 隆裕
    理学療法学Supplement
    2004年 2003 巻 68
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】高齢障害者が屋内で電動車いすを使用する場合、Joy-stick型(以下J型)のものが多く見られる。しかし、1操作で方向とスピードのコントロールを行うため微妙な調節が難しい操作機種であり、ケースによっては方向とスピードを分けて操作できるScooter型(以下S型)を使用した方が良いと考えられる場合も多い。しかし、高齢障害者の電動車いす操作特性から処方基準を述べた報告は少ない。そこで今回、高齢障害者の操作機種別電動車いす操作特性を明らかにするため、高齢障害者を対象にJ型、S型電動車いすの走行操作性について比較検討したので報告する。
    【方法】対象は、本研究参加に同意した60歳以上の女性で、電動車いす操作未経験の8名、平均年齢66.8±13.2歳、脳梗塞2名、脳出血2名、急性硬膜下血腫1名、頚髄損傷1名、関節リュウマチ2名であった。使用した電動車いすは、4輪J型電動車いす(WACOGIKEN社製エミュー)と4輪S型電動車いす(SUZUKI社製セニアカーET-4A、以下S型)であった。走行コースは、10.5mスラロームコース(以下10.5mコース)と、7mスラロームコース(以下7mコース)であった。走行速度課題は上限速度2.0、3.0、4.0km/hの3段階とし、 10.5mコースにおける上限走行速度2.0km/h での走行課題から開始し、3回の走行を行い、1回でも成功すれば3.0、4.0km/hと次の速度課題へ進めた。さらに7mコースへと進め、以後同様に走行を行った。3回すべて失敗した時点で実験は終了とした。各上限速度課題にて、3回全て成功(○)、3回中1~2回成功(△)、3回全て失敗(×)の3群の人数分布から、操作機種別電動車いすの操作性の比較を行った。また、各走行課題成功時に完走時間を測定し、各走行課題で比較を行った。統計はχ2検定を用い有意水準は5%とした。
    【結果及び考察】走行課題結果の比較では、10.5mコースの2.0km/hにおいて、J型:○4名、△3名、×1名、S型: ○6名、△1名、×1名と、S型に有意に良好な操作性を認めた。7mコースにおいてはS型もJ型と同等の操作性であり、最終的な脱落者はS型2名、J型は3名と明らかな差はなかった。以上の結果より、高齢障害者へ電動車いすを処方する場合、導入時においてはJ型よりもS型の電動車いすの方が優れていると考えられる。
    走行課題別平均完走時間の比較では、2.0、3.0、4.0km/hにおいて、10.5mコースではJ型: 44.8秒、36.9秒、33.0秒、S型:41.4秒、32.8秒、32.2秒。7mコースではJ型:35.4秒、34.4秒、39.4秒、S型:36.9秒、31.1秒、30.6秒と、その全てにおいて操作機種間に有意差はなかった。このことからも、S型がJ型と同等の操作性であることが示唆された。
  • *梶原 史恵, 大川 裕行, 江西 一成, 植松 光俊, 木村 寿伸, 中駄 美佳
    理学療法学Supplement
    2004年 2003 巻 67
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】
     骨粗鬆症の予防は,生活習慣の改善にあるとされており,特に積極的な運動は骨密度を維持・増加させることが報告されている.そこで今回,老人保健施設入所中の高齢者を対象に,起床時間・起床時の活動量と骨密度との関係を検討したので報告する.
    【対象】
     老人保健施設入所者で理学療法実施者(以下:実施群)10名(男性3名・女性7名,平均年齢84.5±7.4歳)と理学療法非実者(以下:非実施群)6名(男性3名・女性3名,平均年齢76.7±12.2歳)を対象とした.疾患の内訳は,実施群では中枢疾患3名,整形疾患5名,内科疾患1名,中枢疾患で骨折の既往がある者1名,非実施群では中枢疾患4名,整形疾患1名,精神疾患1名であった.
    【方法】
     起床時間と活動量の評価には,アクティブトレーサー(GMS社製AC-301)を用いた.各被検者の腰部に本体を固定し,午前9時から翌朝9時までの24時間を測定した.単位時間あたりの身体の傾きから起床状態を判定し,その総時間を起床時間とした.加速度の設定は,0.02G,0.05G,0.1G以上とした.各加速度が0.1秒以上連続した場合をカウントし,その総カウント数を活動量とした.
     骨密度は,超音波骨評価装置(アロカ社製AOS-100)を用い踵部で測定した.測定結果は,Zスコア(%)で表した.起床時間,活動量,骨密度を実施群と非実施群で比較し,起床時間,活動量と骨密度との関係を検討した.
    【結果】
     実施群の0.02Gと0.05 G活動量と骨密度に有意な正の相関が認められた(P<0.01).しかし,実施群の0.1G以上の活動量,および非実施群の活動量と骨密度に関係は認められなかった.両群の起床時間(648.9±230.6分,471.5±258.9分),骨密度(87.2±7.2%,82.8±12.8%,いずれも実施群,非実施群)に差はなく,両群の起床時間と骨密度にも関係を認めなかった.実施群の0.05Gの活動量は非実施群に比べ有意に高い値(p<0.05)を示したが,その他の活動量に差はなかった.また,両群の骨密度に差はなかった.
    【考察】
     実施群の0.02Gと0.05Gの活動量と骨密度に有意な関係が認められたことは,日常の活動量が骨密度に影響を与えることを意味している.一方,実施群の0.05Gの活動量は非実施群に比べ有意に高い値を示したが両群の骨密度に差がなかったことから,0.05Gの活動量は骨密度に影響を与える強度として十分ではないと考えられる.また,両群の起床時間と骨密度に有意な関係を認めなかったことから,骨密度を維持・増加させるためには,単に起床時間を延長するだけではなく,活動量を増加させる必要があることを示唆している.老人保健施設における理学療法での有効活動量に関する研究が必要である.
  • 湯 海鵬, 岡本 敦, 金謙 樹, 豊島 進太郎
    バイオメカニズム学会誌
    2010年 34 巻 4 号 333-338
    発行日: 2010年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to evaluate the stability of the lower limbers during high speed motion. The tests included analysis of motion in 15-second stationary stepping motions and muscle strength measurements of the hip flexion in a sitting position. The motions of 80 subjects ranging from a teenager to an elderly person were videotaped with a video camera operating at 60 Hz. The stability was evaluated by the change of coefficient of variation of the knee during the stepping motion. The coefficient of variation was calculated on the ratio of the standard deviation to the mean of peak height values the knee joint reached at each step. The result showed that a sexual distinction of stability exists in the teenaged and middle-aged group, being less stable in the female teenaged group and male middle-aged group. Stability of motion and muscle strength were not influenced by aging and muscle strength from the age of 12 to 70. Stability of motion and muscle strength showed a tendency of decline from the age of 70 in both males and females. The decline of muscle strength had an influence on the stability of motion in elderly, having reduced stability from less than 17kg in males and less than 9 kg in females. The decline of stability of motion may be an important factor explaining the fall risk of elderly during fast walking or running.
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