鉛直投げ上げ運動をしているボールにはたらく力に対して多くの生徒が誤概念をもっている。物理概念には図やグラフなど多様な表現形式があるが,生徒がどう一貫して理解しているかを調査する研究はあまり行われていない。本研究では R-FCI を参考に,生徒の表現間の一貫性を調査した。結果,上昇中,最高点到達時,落下中の 一連の運動において解答パターンは 24 通りと多岐にわたり,約 99%の生徒が図の解答とグラフの解答に表現間の一貫性はなかった。生徒は誤概念だけでなく異なる表現での理解に困難を抱えていることが判明した。
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