一次電池から二次電池へ代替が使用済み一次電池排出量の削減にとって期待されているところであるが、その家庭での使用実態は刻々と変化していると考えられる。本研究では家庭における小形一次電池ならびに二次電池の使用~廃棄実態を把握することを目的に、インターネットアンケート調査を実施し、小形電池由来の消費電力量を推計した。
その結果、小形電池を使用する32製品のうち、10製品において保有者の80%以上が一次電池を使用していた。また、一次電池、二次電池いずれも使用可能な22製品(代替可能製品)の消費電力は1.10 kWh/yrであり、このうちの56.5%を一次電池が占めた。電池の使用本数ベースでは、平均33.1本の小形電池が現在使用されていると推定され、このうち26.0本が代替可能製品で使用されていた。これらは二次電池への買替余地が残されており、代替促進が期待される。
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