ダイズは湿害に弱い半面,梅雨明け頃からは高温や乾燥によって干ばつ害を受けることがある.そこで,生産者が地下水位の変動を容易に確認できるように,ラセン式穴掘り器を用いた地下水位の簡易測定を提案し,地下水位がダイズの生育・収量に与える影響について検討を行った.市販のラセン式穴掘り器の柄を延長して,ダイズ圃場に縦穴を掘ることで約lmの深さまでの地下水位を観察することができた.地下水位はダイズの収量に大きな影響を与えており,地下水位の測定や暗渠栓の開閉操作は容易に取り組める干ばつや湿害対策として有効であると考えられた.
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