都市計画論文集
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屯田入植地における歴史的ネットワークの実態に関する研究
高橋 美寛久保 勝裕白木 里恵子
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2006 年 41.3 巻 p. 923-928

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抄録
北海道の上湧別町は、屯田兵が入植した当時の区画や文化が色濃く残っている。こうした固有の歴史を持つ都市には、固有の住民間の歴史的ネットワークが存在し、そのネットワークをうまく利用すれば、現代のまちづくりにおいて大きな役割を担えると考える。本論では、屯田兵の末裔である町民を「屯田衆」とし、それらの日常的な付き合いである「屯田ネットワーク」の構造を明らかにした。分析の結果、上湧別町では、兵村から中心街に移転した町民同士がネットワークを維持している実態などが明らかになった。
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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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