本研究ではパソコンとラインプリンターによって実寸大の被服パターンを描く基礎理論を検討した.長方形区分によってパターンを部分的に実寸描画し, 印画後台紙に貼付することにより実物大のパターンが得られる.本研究ではパターンに於いて微妙な検討を要する袖山曲線について, パラメータの変化による曲線の変化, 変曲点の位置を上下, 左右に変化させることができ, その時のパラメータが求められ, 実験的経験的に最適曲線を選ぶことができることを示した.長方形の2辺A, BとパラメータP, Nは曲線の形, 傾斜, 曲率を決めている.長方形の対角線上で中心からの距離Rの点を通る曲線のパラメータP, Nを求める式を示し, この曲線を描くことができた.また曲線の長さを与えて袖山曲線やアームホール曲線を速やかに描くことのできることを示し, 例としてスーパー楕円の場合についてのプログラムを示した.
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