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クエリ検索: "水俣市立水俣第二小学校"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 森本 弘一
    日本理科教育学会研究紀要
    1994年 35 巻 1 号 45-52
    発行日: 1994年
    公開日: 2023/06/20
    ジャーナル フリー

    本研究は新学習指薄要領のもとでの小学校における実践研究の実態を探ろうとするものである。全国の小学校理科の研究発表校の報告書を.研究主題,研究領域,研究単元の展開の特徴,基本的な考えに見られる学習論といった点から分析を行った。結果は以下の通りである。 ① 研究主題では,「興味・意欲・態度」「主体性」「学習指導」の項目の割合が多く.旧学習指導要領のもとでの分析結果と大きな違いはなかった。しかしながら,「個別化」「体験」「問題解決」といった項目の割合は若干増えており,これが新学習指導要領のもとでの実践研究の特徴を示しているようである。 ② 研究領域は,B領域が一番多かった。C領域は一番少なく,実践研究の報告がない単元も見られた。ABC領域で共通して新しい内容の単元に取り組んでいる傾向が見られた。 ③ 研究単元の展開の特徴としては,自由試行と複線型学習と応用が挙げられた。複線型学習については,旧学習指導要領のもとでの分析と同様な結果であり,研究主題との関連が考えられた。 ④ 基本的な考えでは.学習論の明確な引用は少なかった。これらの結果を実践研究の二つの側面(研究主題の検証,実践の情報交換)から見てみると,研究主題の検証のためにはもっと学習論を引用すべきだし,実践の情報交換のためには研究領域を増やすべきだということが考えられる。ただし,学習論の引用の少なさに関しては様々な原因が考えられるので今後の研究の課題である。

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