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クエリ検索: "池畑修平"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 日韓でみるロイター・デジタルニュースリポート2023
    税所 玲子, 池畑 修平
    放送研究と調査
    2024年 74 巻 4 号 32-51
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2024/04/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は、イギリスのオックスフォード大学にあるロイタージャーナリズム研究所が行う国際比較調査『デジタルニュースリポート2023』についてのシリーズの第3回で、日本と韓国のデータを取り上げた。ニュースへの「信頼」や「関心」、特定のニュースを避ける「ニュース回避」、ジャーナリストへの批判、主なニュース源(News Source)、ソーシャルメディアでの情報源、誤情報・偽情報への懸念などの分析を通じ、両国の市民がどのようにニュースに接しているか概観した。 日韓は、「アグリゲーター」とも呼ばれているプラットフォームの利用者が多いなど、メディア環境で共通点がある。 一方、政治・社会の状況では、韓国は保守派と革新派の対立が続き、メディアがその対立に関わっているなど、日本と異なる点もある。分析の結果、韓国ではニュースへの信頼や回避する話題、ソーシャルメディアでの情報源などで、政治の影響が日本よりも強いことがうかがえた。また、報道機関などによるファクトチェックが進んでいる韓国では、誤情報・偽情報の懸念が強く、その話題でも政治の影響がうかがえた。 さらに、日韓ともに現状ではプラットフォームが優位の状況を維持しているが、若者層では、ソーシャルメディアの利用が増えている。日本でも韓国でも18~24歳の間では、ソーシャルメディアの利用がプラットフォームの利用を上回っており、この傾向は今後、加速していくことが予想される。
  • 竹中 千春
    平和研究
    2021年 56 巻 57-84
    発行日: 2021/08/26
    公開日: 2021/08/26
    ジャーナル フリー

    パンデミックには、1990年代以降のグローバリゼーションのしくみが深く関わっている。2000年代には「9・11事件」と対テロ戦争、リーマンショックと世界金融危機、グローバルな市民運動、ジェノサイドや人権侵害、難民や移民の波、気候変動などが世界的衝撃を与えたが、2010年代後半にはグローバリゼーションの負の影響を批判する反グローバリズム運動が広がった。本稿では、自由主義的国際秩序の動揺する今日、国際社会を構成する国家のモデルとして、ドイツやEU諸国などの現状維持国家、ネオリベラル・ナショナリストの勝利したイギリスやアメリカとインド・フィリピン・トルコ・ブラジルなどのイリベラル・デモクラシー、東アジアの「開発主義国家」、「中国モデル」と称される中国、軍事大国ロシアを挙げ、各国がパンデミックにどう対応したかを比較分析する。2021年前半現在、「中国モデル」や東アジアの「開発主義国家」の成功の影で、トランプ政権を経験したアメリカやBREXIT内閣のイギリスを含め、G7諸国は感染抑止に苦闘しており、強権的な政権下の中進国やロシアも厳しい状況を抱えている。逆に、ニュージーランド、デンマーク、アイスランド、台湾など、女性リーダーの動かす社会民主主義的な先進諸国の成果は高く評価された。自らの国家や国際社会は「人間の安全保障」を守るか。市民の視点からの「公衆衛生政治」が求められている。

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