酢酸クロルマジノン (CMA) インプラント剤 (20mg含有) を1年間にわたる雌猫の皮下に移植して発情抑制効果および摘出後の発情回帰と受胎性を調べるとともに, 臨床内分泌学的検討を行った. CMA剤を移植した30頭中29頭 (96.7%) で発情抑制効果が認められ, 移植期間中の血中estradiol-17β濃度は全頭とも低値で推移したが若干の増減が認められ, 小卵胞の発育が示唆された. また, 血中progesterone濃度は, 約1ng/m
l以下で推移した. CMA剤摘出後113~172日 (平均141.8日) には発情が回帰し, 6頭中4頭が受胎・分娩した.
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