瀬戸内海中央部において海上整備船によって除去される浮遊物の量と組成,
流れ
藻に随伴する稚魚および
流れ
藻に付着するサヨリ卵を調べた。1年間に海上整備船によって除去される浮遊物の量は約1, 300m
3であった。除去量は春に増加し, 7月にピークに至り, 秋に減少し, 冬に少なかった。浮遊物は春にホンダワラ科褐藻, 夏にアマモとヨシ (イネ科) が優占した。稚魚はほとんど海上整備船に除去されていなかった。サヨリ卵は4月から6月に出現し, 海藻1kgあたり500~16, 000粒の卵が付着していた。また, 4月から6月に海上整備船によって除去される海藻の量は約41, 000kgであった。これらの結果から, 1年間に除去されるサヨリ卵は約3億2000万粒と見積もられた。
抄録全体を表示