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クエリ検索: "熊本市立日吉東小学校"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • *伊藤 直之, 田中 尚人, 戸田 順一郎
    日本地理学会発表要旨集
    2015年 2015s 巻 P076
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/13
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに

    シビックプライド(Civic Pride)とは,市民が都市や地域に対して持つ自負と愛着である.専門を異にする筆者らは,平成26年度より三ヵ年,伊藤をリーダーとして科学技術研究費基盤研究(C)一般「異学問・学校・地域との協働によるシビックプライドを育む小学校社会科地域学習の開発」を取得したことを契機に,子どもから大人までが,市民として自らの故郷にプライドが持てるような教育を,異分野,異業種の協働,そして地域ぐるみの実践を通して考える研究会を発足した.
    本研究では,教科教育学研究者と工学・経済学研究者が連携し,子どもたちや地域住民との協働を通して,地域社会をよりよい場所にするために関わろうとするシビックプライドの涵養という観点から,小学校社会科地域学習の新しいあり方について検討する.そして,研究者と社会科教師,地域住民が集うワークショップを繰り返しながら,諸外国からの批評も参考にして,具体的な授業プランを開発・実践することを通して,その成果を教育現場や地域社会に還元することを目的とする.


    2.活動計画と内容

    本研究会の具体的な活動目標は以下の通りである.

    (1)国内外の社会系教科目における地域学習の先進的な取り組みと理論的背景の整理

    (2)社会科教育に対する工学・経済学研究者・教育現場・地域社会の問題意識および改革的展望の提示

    (3)シビックプライド育成を目指す小学校社会科地域学習の単元計画の立案

    (4)徳島・熊本・佐賀各県のいずれかにおける小学校区における実践

    本年度は,(1)~(4)を総体的に考えるために,研究会を3回(5月,11月,3月予定)と小学校教諭との意見交換会(2014年11月21日@熊本),(4)の試行として,熊本市(田中実施),佐賀県小城市(戸田実施)において小学校地域学習の実践を行った.
    まず,研究会では,小学校学習指導要領に見る小学校社会科の歴史的変遷,学習指導要領に準じた小学校社会科教科書・副読本の一般的な内容構成,単元「まちたんけん」を例にした問題解決学習の原理的特徴と課題,小学校社会科を接点にした環境工学,地域経済学との連携可能性やアプローチの異同について,議論された.


    3.小学校地域学習における試行的実践

    (1) 熊本市における実践
    熊本市では,田中が平成25年度より協働体制を構築してきた,
    熊本市立日吉東小学校
    4年生の総合学習の時間を中心に,小学校地域学習における協働を行った.具体的には,総合学習「地域を拓く」の4年生単元にて,担当である堀尾和美教諭らと,社会科教材作成における工学的な知識提供,まち歩きから未来予想マップづくりへのプログラム作成の補助などを行った.また,関連教員との意見交換会も開催した.

    (2) 佐賀県小城市における実践
    佐賀県小城市では,小城市立牛津小学校6年1組において,担任である萩尾寿隆教諭の協力のもと,子どもたちにとって身近な公共施設である都市公園や市民プールなどを題材に,地域の遊び場と公共施設のあり方について考えるワークショップを行った.

    本発表では,本研究の趣旨や計画のほか,熊本市,佐賀県小城市における試行的実践の成果と課題を報告する.
  • 田中 尚人, 堀尾 和美
    実践政策学
    2016年 2 巻 1 号 107-113
    発行日: 2016年
    公開日: 2025/03/07
    ジャーナル フリー
    近年、地方創生や地域課題解決の文脈において、18世紀にイギリスで生まれた「シビックプライド」の考え方が、公共空間デザインやまちづくりの現場においても注目されている。筆者らは、国内外の多様な社会科教育の実践を参照しつつ、従来の「公民的資質」との異同を探りながら、新しいカタチの小学校地域学習を実践するために、シビックプライドを「市民が地域社会に対してもつ自負と愛着、またその向上に対して積極的に参加する姿勢」と定義し、その教育意義、手法開発について研究している。本研究では、小学校の地域学習において「まち歩き」を基盤とした地域学習プログラムが、シビックプライド涵養に関して果たした役割について、アクションリサーチとして参与観察し、そのメカニズムを考察した。具体的には、
    熊本市立日吉東小学校
    4年生の社会科教育及び総合学習の時間を対象に、「まち探検」、「まち歩きマップづくり」、「交流会」という一連のプログラムについて、教材の作成や運営方法について実践及び検証を行った。研究の結果、ワークショップ的な授業を実施することで、地域らしさ(地域アイデンティティ)を自分事化し、物語として紡いで(協働して)いくプロセスを可視化することができ、児童が「地域社会」との結びつきを、クラスメイトとともにグループ学習を行って理解していく過程が、シビックプライドの涵養に効果的であることが考察できた。
  • 田中 健次
    音楽教育実践ジャーナル
    2012年 9 巻 2 号 75-82
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/05/30
    ジャーナル フリー
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