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クエリ検索: "片野温"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 林 知代
    デジタルアーカイブ学会誌
    2019年 3 巻 2 号 199-202
    発行日: 2019/03/15
    公開日: 2019/06/01
    ジャーナル オープンアクセス
    J-STAGE Data 電子付録

    岐阜県安八郡輪之内町をフィールドに、輪中に関する地域研究資源のデジタルアーカイブ化を目指し、資料収集活動を行った。具体的な活動内容は、輪中関連史跡等の写真撮影とドローンを用いた空撮、輪中に関する私設博物館「片野記念館」の所有する古文書・古地図等の資料のデジタル化である。

    輪中研究の分野は、昔から地域研究が盛んな分野であるが、長年に渡って集められた貴重な資料や研究成果が、地域研究の分野でも研究者の高齢化や媒体の進化によって活用しづらい状態にあった。これらの資料のデジタルアーカイブ化を進めることで、地域研究資源の活用の活性化に多いに役立つのではないかと考える。

  • 深堀 遼太郎
    生活経済学研究
    2017年 46 巻 39-54
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
     本稿では、正規就業女性の育児休業期間の決定要因について分析した。分析には厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査」(平成14年成年者)の個票データを用いた。その結果によると、次のようなことが明らかになった。第一に、女性の育児休業取得期間が10か月を超えやすいのは子供が早生まれの場合だが、2005年の育児・介護休業法改正施行によって、こうした傾向が顕著になっている。第二に、事業所内託児施設が夫妻のどちらかの勤め先にあると、女性の育児休業期間は10か月を超えにくくなる。第三に、10か月を超える部分をセンサリングやカテゴリーとして扱って順序ロジット推定やTobit推定を行ったとき、取得期間は夫妻の通勤時間や従業員規模、仕事内容によって異なっている。これらの結果は、女性の早期の職場復帰のためには、保育所の整備はもちろんのこと、テレワークやサテライトオフィスの普及促進や、交通の利便性の向上が政策的に有効かもしれないことを示唆している。
  • 遠藤 崇浩
    地下水学会誌
    2018年 60 巻 1 号 29-40
    発行日: 2018/02/28
    公開日: 2018/04/05
    ジャーナル フリー

    株井戸は江戸末期から明治時代にかけて濃尾平野南部の輪中地域に存在した地下水管理制度である。一般に「株」とは営業上の特権を意味する。よって株井戸とは「特別に採掘を認められた井戸」,裏返せば井戸の掘削規制と解釈できる。明治初期,濃尾平野には約80の輪中があったが,株井戸は少なくとも福束・高須・下笠・禾森・墨俣輪中に存在したことが指摘されている。しかし輪中全体における広がりについては未解明である。本稿は株井戸の広がりが上記輪中に留まらないことを示したうえで,株井戸発達の背後にある自然条件を明らかにする。

  • 松原 義継
    地理学評論
    1968年 41 巻 8 号 491-504
    発行日: 1968/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    (1) 株井戸とは,輪中内部の地形的相違にもとつく用水の取得と利用,排水をめぐる上下郷の利害の対立,その矛盾の上につくりだされた掘抜井戸の制度である. (2) 紛争の舞台となった大江排水区は,高地域と低湿地域に2分され,面積もほぼ等しく,対立を助長する諸条件を具えていた. (3) 掘抜井戸に対し,上郷は既得権を主張し,下郷は「人作の水は一滴も引請不〓申様仕度候」の如く根本的に相違していた. (4) 1854みためし年に484本の井戸があったが,6ヵ年の「害益見様の期間」を経た後,双方の示談により1860年に井戸をもった村々が出金し,弐間の樋門を新設することで妥協が成立した.井戸の数は1862年-386本, 1875年-806本,1883年-1,421本に増加した. (5) 株井戸の取締りは幕府も県も示談を基軸としたが,明治に入ってからは「条令」に発展した. (6) 輪中の近代化は外水対策-内水処理-内面干拓-土地改良の4段階を経て進められたが,株井戸閤題を内水問題の範疇として考察するとき,その意義が大きい.
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