福島県は, 南北に走る阿武隈高原, 奥羽山脈により浜通り, 中通り, 会津の3方部に区分され, 地理的条件や気候も大きく異なっている。
土地改良においては, 自然条件を活かした開発が古くから行われており, 流域が小さく降雨量の少ない浜通りでは二宮仕法によるため池の築造が古くから行われ, 中通り, 会津では河川あるいは猪苗代湖からの引水による開発が行われてきた。
土地改良に関するさまざまな記録が残されているが, その中から藩政時代の代表的なものを挙げ, 本県における先人たちの偉業の一端を紹介する。
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