本論文は人工知能学会誌「人工知能」2014年1月号の表紙がどのようにWEB上で扱われたのか明らかにするため,ツイッターのデータを用いて分析を行った「人工知能」2014年3月号に掲載された記事の続報である.本研究では,「外部からの情報」がどのように流入し,情報の種類によって広がり方がどのように変わるのかを明らかにするため,ツイート内に存在するURL情報の分析を行った.クラスタリングの結果,外部情報の広がりは情報の種類によって異なり,表層的な議論やまとめサイトの情報は短時間で爆発的に拡散した後,すぐに収束し,深い議論や表紙ネタについてのクラスタは長時間に渡って情報拡散が持続していた事が分かった.また表層的な議論や学会表紙ネタは様々なコミュニティにより拡散されていたが,深い議論やまとめサイトは特定のコミュニティにより拡散されていることが明らかとなった.
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