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クエリ検索: "砂川啓介"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 岩田 敏, 山本 敬一, 磯畑 栄一, 金 慶彰, 横田 隆夫, 楠本 裕, 佐藤 吉壮, 秋田 博伸, 南里 清一郎, 老川 忠雄, 小林 寅喆, 砂川 慶介
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1994年 47 巻 12 号 1668-1684
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しい注射用カルバペネム系抗生物質であるBiapenem (L-627) について4菌種定着マウスおよび小児臨床例の腸内細菌叢に及ぼす影響を検討した。Escherichia coli. Enterococcus faecaliS. Bactemides fhagilis, Bifidobacterium breveの4菌種を腸管内に定着させた4菌種定着マウスにL-627 40mg/kgを1日1回, 連続5日間筋肉内投与した結果, E. coliで軽度の減少が認められた以外には, いずれの菌種についても糞便中の生菌数に投与期間中大きな変動は認められなかった。
    小児臨床例における検討は細菌感染症の小児5例 (男児3例, 女児2例, 年齢1ヵ月~7歳7カ月, 体重4.62~21.8kg) に対し, L6271回6.0~11.7mg/kgを1日3回, 7~11日間静脈内投与して行った。その結果好気性菌ではE. coliをはじあとするEnterobacteriaceaeが全症例で著明に減少する傾向が認められたが, Enteroccusについては大きな変動はなく, その結果好気性菌総数は各症例とも大きな変動は認められなかった。嫌気性菌では, 乳児例で優勢菌種であるBifidobacterium, Bacteroides Eubacteriumが著明に減少する場合が認あられ, このうち1例では嫌気性菌総数が著明に減少して便性に変化 (下痢) が認あられた。ブドウ糖非発酵性グラム陰性桿菌や真菌が優勢菌種となる症例は認あられなかった。こうした腸内細菌叢の変動は本薬の投与中止後は速やかに回復する傾向が認められた。4例で投与中の糞便中からL-627が検出され, その濃度は0.24~2.22μg/gであった。Clostridium difficileの検出された症例はなく, C. difficile D-1抗原は2例で検出されたが, その消長と便性に関連性はなかった。
    以上の成績からL-627の腸内細菌叢に及ぼす影響は, 新しいβ-ラクタム系抗生物質の中では比較的少ないものと思われる。
  • 金子 明寛
    耳鼻咽喉科展望
    2004年 47 巻 1 号 60-65
    発行日: 2004/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    歯性感染症起炎菌は口腔レンサ球菌と嫌気性菌の複数菌感染症である。起炎菌に対する薬剤耐性化が1980年代後半から認められ, 口腔レンサ球菌のペニシリン耐性化およびPrevotella属のβ-ラクタマーゼ産生菌が増加している。内服抗菌剤が適応となる中等症までの歯性感染症に対するβ-ラクタム剤の有効率は90%程度であるが, 今後MICの劣化によっては有効率に影響を及ぼすと考える。深頸部感染症の起炎菌の一つであるP. intermediaを用い溶血活性およびエラスターゼ活性の検討を行った結果, 実験感染モデルの重症度と溶血活性およびエラスターゼ活性は相関する傾向が認められた。
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