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クエリ検索: "碧南市立鷲塚小学校"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 三宅 明, 横江 和貴, 鈴木 文悟, 五十嵐 夕香莉
    地質学雑誌
    2014年 120 巻 9 号 299-312
    発行日: 2014/09/15
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    愛知県段戸山地域は領家変成岩類が広く分布し,これらの変成岩類を神原トーナル岩(古期花崗岩類)と武節花崗岩(新期花崗岩類)が貫入している.変成泥岩の鉱物組み合わせを基礎にした変成分帯図を作成した結果,段戸山地域には2つの大きなスケールの熱構造が,本地域の花崗岩類の分布とは関係せずに,存在することが明らかになった.ひとつの熱構造では本地域の中央付近から南東方向に変成度が上昇し,もうひとつの熱構造では北西方向に変成度が上昇する.前者は,片理形成以前に成長した紅柱石が見られることや周辺地域の変成分帯との比較から,領家広域変成作用によって形成されたと考えられる.一方,後者は,カリ長石と共存する紅柱石が片理形成後に成長しているのが見られることから,広域変成作用後のより低い圧力のもとで形成したと考えられる.この変成イベントでは,急激な温度上昇プロセスによって,細粒で高変成度の変成岩類が生じた.
  • 三宅 明, 五十嵐 夕香莉, 稲石 匠, 田口 知樹
    地質学雑誌
    2017年 123 巻 2 号 59-72
    発行日: 2017/02/15
    公開日: 2017/05/15
    ジャーナル フリー

    愛知県段戸山地域の領家変成帯の泥質片岩から十字石を発見した.これらの泥質片岩には白雲母,黒雲母,石英,珪線石等の基質鉱物,紅柱石斑状変晶,および基質より粗粒な白雲母,黒雲母,石英から構成される扁平な形状の集合体(雲母-石英集合体)が含まれている.十字石は,紅柱石斑状変晶に包有されるものと,雲母-石英集合体内の石英や白雲母に包有されるものがある.偏光顕微鏡による詳細な観察から,紅柱石は十字石斑状変晶を消費しながら成長し,その過程で紅柱石から離れた十字石斑状変晶は,雲母-石英集合に置換され,紅柱石に接した十字石斑状変晶は紅柱石に置換されたと解釈した.段戸山地域や幡豆-本宮山地域の泥質岩に十字石が出現するのに対して,他地域の領家変成帯の同程度の変成度の泥質岩に十字石が見つからないのは,プログレード期のP-T経路がより低圧であったため,十字石が安定なP-T領域を通らなかったせいである可能性が高い.

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