次期教育課程の策定に向けて,理科離れが進む中,理科教育課程に関する議論が各方面で話題を呼んでいる。教科「理科」関連学会協議会,日本物理学会など諸学会から中央教育審議会宛に要望書が出された。また中央教育審議会の教育課程部会理科専門部会でも,高校必修理科の必要性が再認識されると共に,その具体案が議論されるようになってきた。ここでは,私たち21世紀の自然科学教育研究会の提案してきた高校必修科目「包括理科」の立場から,必修理科の内容を検討すると共に,新しい必修理科はいかにあるべきかを論じた。
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