本研究は,学習者が持っているニュートンカ学についての誤概念に対して修正の助けとなるコンピュータゲームの学習環境の設計と評価を行った。コンピュータゲームは6つのミッションがあり,それぞれはニュートンカ学に従うマイクロワールドである。学習者は、直観物理学にしたがってマイクロワールドヘアプローチするがそのような方略は失敗におわり,彼らの理解のどこかに誤りがあったことを学習者に認識させたのである。マイクロワールド上の矢印,軌跡などの表示が力と運動に関する学習者達の認識はそのとき修正され,フォーマル物理学と日常世界がつながりを持つことができる学習者が多く存在した。しかしながら,その効果は完全なものではなく,課題も残された。ゲーム教材の効果的な使用について深めていく必要がある。
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