九州支部における全国高校化学グランプリは, 九州支部化学教育協議会幹事を中心に, 各県理科・化学教育懇談会や高等学校化学部会・理化部会の協力のもと高等学校化学担当教員に趣旨を理解していただき, 参加要請を積極的に行った。1999年の福岡県・熊本県の2会場から2000年は大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県を加え6会場にして参加しやすいようにした。しかし, 各県ともこのグランプリで力を発揮してもらいたい高等学校が多数参加していない現状がある。課外授業との日程, 大学受験との関係, 難問出題, 学校行事等の理由により参加を見送っている。九州地区化学教育協議会や各県理科・化学教育懇談会が研修会, 研究発表会及び学校訪問等により, 化学担当教員にグランプリの趣旨を理解してもらい, 高い視野に立って生徒に参加を勧めてもらう必要がある。なお, 2001年化学グランプリには佐賀県・長崎県の会場が決定しており, 九州全県での実施になる。
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