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クエリ検索: "精油"
7,057件中 1-20の結果を表示しています
  • 丸山 奈保, 上野 匡, 安部 茂
    アロマテラピー学雑誌
    2021年 22 巻 1 号 10-16
    発行日: 2021/02/05
    公開日: 2021/02/09
    ジャーナル フリー

    植物

    精油
    は,アレルギーや急性炎症など,さまざまなタイプの炎症症状の緩和に効果的であると言われている。本研究では,
    精油
    の炎症に対する作用特性を明らかにするため,花粉症などI型アレルギーの素過程として,刺激によるヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)からの一酸化窒素(NO)産生に対して,
    精油
    の抑制効果を検討した。
    精油
    は,花粉症などにアロマテラピーでよく使用される6種を用いた。HUVECを密集状態に培養したプレートに,
    精油
    ,刺激剤であるカルシウムイオノフォアA23187を加え50分培養した後,培養上清に分泌されたNO量を測定した。6種の
    精油
    の0.001%での抑制作用を比較したところ,ティートリー
    精油とレモングラス精油
    は抑制作用が強く,ゼラニウム
    精油
    ,ラベンダー
    精油
    と続き,カモミール
    精油とユーカリ精油
    では有意な抑制は示されなかった。好中球の活性化抑制作用などの炎症の素過程と比較したところ,種々の炎症反応に対する
    精油
    の作用特性には違いがある可能性が示唆された。炎症にかかわる反応のさまざまな素過程に対する
    精油
    の効果を比較し,その作用特性が明らかになることで,炎症症状のケアに対する
    精油
    の組み合わせや使用法などを提案する上での理論的基盤の確立が可能になると考える。

  • 印藤 元一, 松倉 十一
    分析化学
    1961年 10 巻 12 号 120R-125R
    発行日: 1961/11/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    香料および
    精油
    に関する分析技術の最近の進歩は顕著であり,とくに機器分析法の急速な発達により今まで分析困難なものも遂次解明されてきている.しかし原料,
    精油
    の類は多種多様で沸点範囲も広く,縮合,重合,脱水,異性化などの変化をうけやすいものが多いので,分析条件にみずから制限を受けるうえ,夾雑する微量成分の分析技術がいまだ十分とはいえないのが現状である.以下1959~60年の進歩について紹介する.
    有機化合物の官能基の微量分析,香料および関連物の分析法,果実フレーバーの分析法,
    精油
    成分の分析,光電比色法と分光分析の進歩,香料分野における電子および核磁気共鳴スペクトルの応用,1957~58年における
    精油
    成分の分析のなどの総説が発表されている.
    精油
    の公定分析法としてインド産12品種の
    精油
    ,米国における
    精油
    および香料の新規格がそれぞれ制定された.
  • 吉田 照雄
    熱帯農業
    1973年 17 巻 1 号 37-41
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 福田 清春, 金子 明裕, 原口 隆英
    木材保存
    1991年 17 巻 3 号 109-114
    発行日: 1991/05/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    樹木
    精油
    を水蒸気蒸留によって得るとともに,
    精油
    を沸点別に分留して数フラクションを得た。これら
    精油
    およびフラクションの抗菌性を,白色腐朽菌,褐色腐朽菌,軟腐朽菌およびカビ類に対して調べた。
    精油
    の蒸気について,ヒノキの葉と木材の
    精油
    に比較的高い抗菌性が認められた。
    精油
    蒸気の影響を減じた後,馬鈴薯寒天培地に混入した全ての
    精油
    の抗菌性は,硫酸銅よりも優れ,また一部の
    精油
    の効力はp-クロロフェノールの効力に匹敵した。また,培地に混入したヒノキの葉と木材の
    精油
    に比較的高い抗菌性が認められた。概ね,沸点の高いフラクションに高い抗菌性が認められた。
    供試菌類の中で,非腐朽性のカビ類は,木材腐朽菌類よりも多くの
    精油
    に対して,より抵抗性であった。
  • 森貞 聰, 吉田 照雄
    熱帯農業
    1973年 17 巻 1 号 9-12
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 吉田 照雄, 森貞 聰, 亀岡 和雄
    日本作物学会紀事
    1969年 38 巻 2 号 333-337
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    In this paper it is reported that the distribution of oil glands of the leaves and the state of accumulation of the oil drops in the oil glands before and after the coming out of spikes of Perilla species and the cause of lowering of the percentage of oil after the coming out of spikes. 1) The number of oil glands per unit area of the leaves significantly decreases in the direction from the first leaf in the top portion to the 8th leaf with the growth of leaves, which shows a tendency similar to the variation in the rate of oil yield. 2) As a result of the examination of the distribution of oil glands on the whole rear surface of the leaf it has been found that the top portion of the leaf is less in the distribution of oil glands and the neighborhood of the midrib of the basal portion of the leaf is high in the distribution. This tendency is especially significant in young leaves. 3) As the cause of lowering of the rate of oil yield after the coming out of spikes in comparison with that before the coming out of spikes, the distribution density of oil glands (crown portion of each oil gland has formed a cup-like shape) which has small amount of accumulated essential oil may be counted. 4) Since the central portion of oil gland recesses and each forms a cup-like oil gland, in is considered that the essential oil accumulated in the cup-like oil gland has decreased. Judging from the fact that the oil drop in the cup-form oil gland is not dyed red even if it is dyed by sudan IV, it may also be considered that the lowering of the rate of oil yield is due to the change in property of the essential oil.
  • 菊川 裕幸, 三輪 邦興, 八尾 正幸
    アロマテラピー学雑誌
    2022年 23 巻 1 号 1-8
    発行日: 2022/09/22
    公開日: 2022/09/22
    ジャーナル フリー

    本研究では

    精油
    の抽出にあたり,簡易な方法で製作,使用できる水蒸気蒸留装置を試作し,その性能を評価した。また,試作機を用いて,兵庫県丹波市の里山の樹木から分析事例の少ないヒメクロモジ(Lindera lancea),アブラチャン(Lindera praecox),コクサギ(Orixa japonica)の3種を選定し,
    精油
    の抽出および成分分析(GC–MS分析)を行った。結果,水蒸気蒸留装置は,市販品よりも安価(製作費約6万円)かつ短時間(約3時間)で製作された。装置の重量は約13.5 kgで,植物材料は1.5 kg,水は1.5 Lまでの蒸留が可能で,屋内外でも使用できる持ち運び可能な装置である。得られた3種類の
    精油
    の含有成分は,ヒメクロモジ35種類,アブラチャン40種類,コクサギ39種類であった。
    精油
    の主成分は,ヒメクロモジではリナロール(41.26%),アブラチャンではカンファー(22.60%),コクサギではα-ピネン(23.81%)であった。近年の分析結果が少ないその成分が本研究で明らかになった。これらのことから,教育現場や里山などさまざまな場所で地域資源を利用した和
    精油
    による嗅覚教育の可能性が高まった。

  • 宮森 孝子
    日本統合医療学会誌
    2020年 13 巻 2 号 94-102
    発行日: 2020/11/30
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー

    アロマテラピーで使用する

    精油
    は、植物が病原性微生物や環境から身を守るため、光合成の過程でつくる炭化水素と官能基から成る有機化合物である。19世紀までの薬のない時代において人類が感染症と闘った歴史の陰には常に
    精油
    があり、現代の治療薬も
    精油
    の芳香分子の構造を模倣し創薬されてきた経緯がある。特にオレガノ
    精油
    は西欧において天然の抗生剤ともいわれ重宝されてきた。フランスのメディカルアロマテラピーにおいて、オレガノ
    精油
    に含有される分子に抗ウイルス作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗原虫/抗寄生虫作用、また免疫調整作用があるとされる。COVID-19に対する確たる治療薬やワクチンがいまだない状況において、
    精油
    使用は感染症に対するセルフケアの方略の一つとして見直し活用するに値すると思われる。また嗅覚の機序とストレスの発症機序がほぼ同じであることから、香りはストレス緩和に有用である。したがって心身の些細な違和感を知覚したとき、不安感や恐怖感が生じたときに
    精油
    を用いてセルフケアすることにより感染症の予防や緩和、ストレス軽減が期待できると考える。ここでは感染経路に応じた具体的な
    精油
    使用法とその根拠を述べる。

  • *高橋 輝昌, 大後 恵里菜, 菅谷 光, 柴崎 則雄
    日本森林学会大会発表データベース
    2020年 131 巻 N2
    発行日: 2020/05/25
    公開日: 2020/07/27
    会議録・要旨集 フリー

     千葉県袖ケ浦市の森林伐採跡地に植栽されたクロモジの枝葉からの水蒸気蒸留法による

    精油
    の抽出量を2019年6月から11月にかけて毎月測定した。クロモジは2013年に採取された種子から得られた実生苗を2015年3月から4月にかけて植栽し育成したものである。毎月の
    精油
    の抽出には、切られた形跡のないクロモジの枝葉を直径8 mmのところで切ったもの(8 mm枝)を使用した。
    精油
    の抽出には生重で10 kgの粉砕した枝葉を用い、
    精油
    の抽出は水蒸気蒸留法により行った。2019年10月には直径4 mmのところで切った枝葉(4 mm枝)と、直径12 mmのところで切った枝葉(12 mm枝)でも
    精油
    の抽出を行い、枝の太さと
    精油
    抽出量の関係についても検討した。枝葉の単位乾燥重量あたりの
    精油
    の抽出量は、6月と7月におよそ2.7 g kg-1であったが、8月以降に減少し、11月にはおよそ1.3 g kg-1となった。2019年10月の
    精油
    抽出量は、4 mm枝、8 mm枝、12 mm枝でそれぞれ3.1、0.9、0.4 g kg-1であり、細い枝ほど多かった。
    精油
    の抽出量は、枝葉に占める葉の重量割合が高いほど多くなる傾向にあった。

  • 熊谷 千津, 川口 光倫, 齋藤 碧
    アロマテラピー学雑誌
    2018年 19 巻 2 号 10-21
    発行日: 2018/05/31
    公開日: 2018/05/31
    ジャーナル フリー

    精油
    の香りを纏うライフスタイルが人の魅力に与える影響を明らかにするため,二つの実験を行った。

    一つ目の介入実験では,参加者である女子大学生28名が3群に分かれ,精製水,50%希釈ベルガモット

    精油
    ,0.5%希釈ローズ
    精油
    のいずれかを身につけて約5週間生活を行った。介入期間前後で参加者の不安(STAI, State-Trait Anxiety Inventory),対人的行動特性(NTI-II, Nursery Trait Inventory-II),気分・肌状態の実感を測定した。

    二つ目の顔画像評価実験では,介入実験参加者の介入期間前後における顔画像を,大学生の男女20名により評定した。

    介入実験では,ローズ

    精油
    群でSTAI特性不安が介入により有意に減少した。また,NTI-IIについては,ローズ
    精油
    群で「行動力」,「援助的活動性」,「情緒的受容性」の各平均値が有意に増加した。ベルガモット
    精油
    群で気分と肌状態の実感に関する項目,ローズ
    精油
    群で肌状態の実感に関する項目が有意に向上した。

    顔画像評価実験では,ベルガモット

    精油
    群で一部の評定項目が介入により有意に向上した一方,ローズ
    精油
    群ではすべての評定項目が介入により有意に向上した。また,介入後の顔画像の方を良いと選択した割合が対照群48.1%,ベルガモット
    精油
    群61.0%,ローズ
    精油
    群77.0%となった。

    本研究の結果,参加者が継続的に

    精油
    の香りを使用することで,内外面の変化とともに顔の魅力度が高まる可能性が示された。

  • 伊藤 仁久, 大西 雄己, 三澤 紅, 藤阪 芽以, 友廣 教道, 松川 哲也, 遠藤 雄一, 梶山 慎一郎, 重岡 成
    アロマテラピー学雑誌
    2023年 24 巻 2 号 14-20
    発行日: 2023/07/15
    公開日: 2023/07/18
    ジャーナル フリー

    精油
    の皮膚の健康と美に関する機能性を探索することを目的に,アロマテラピーの分野で汎用される
    精油
    30種の終末糖化産物(Advanced Glycation End Products : AGEs)産生抑制およびチロシナーゼ阻害効果を評価した。その結果,ローズマリー(Rosmarinus officinalis
    精油
    にAGEs産生抑制効果を見いだした(IC50:124 µg/mL)。また,メリッサ(Melissa officinalis
    精油
    にチロシナーゼ阻害効果が認められた(IC50:276 µg/mL)。ローズマリー
    精油
    はAGEs産生抑制に基づくアンチエイジング効果,メリッサ
    精油
    はチロシナーゼ阻害に基づくメラニン産生抑制効果をもつ可能性があり,今後の香粧品あるいは機能性食品の分野での活用が期待される。

  • 酒井 温子
    木材保存
    2011年 37 巻 5 号 221-228
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    青森県産ヒノキアスナロ材(青森ヒバ)から水蒸気蒸留で得られたヒバ
    精油
    を, 木材表面処理用の防腐防蟻剤として活用するために,
    精油
    内の防腐防蟻成分(ヒノキチオール等)の揮散性や光分解性の抑止策として,
    精油
    中に金属イオンの導入を試みた。
    その際, 金属塩を溶解させた水溶液とヒバ
    精油
    を攪拌することで, ヒバ
    精油
    内に金属イオンのみを移行させることができたが, 金属によって移行した量は異なった。今回試みた中でヒバ
    精油
    への移行量がもっとも多かったのが銅で, 次いで鉄, 亜鉛の順であった。
    次に, 金属を含有させたヒバ
    精油
    の防腐性能を評価するために, JIS K 1571に準じた室内防腐性能試験を行った。腐朽による木材試験体の質量減少率を3%以下にするには, ヒバ
    精油
    をそのままで使用した場合, 処理溶液中にトロポロン類が1. 2%以上必要であった。しかし, 銅を含有させた場合には0. 4%で防腐性能基準を満たした。この銅含有ヒバ
    精油
    は, 防蟻効力も有し, 鉄腐食性や吸湿性についても性能基準を満たした。
  • 吉田 照雄, 澤崎 敏彦
    熱帯農業
    1978年 21 巻 3-4 号 145-149
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    クラリセイジの収油率は開花の程度によりかなり変動する。開花初期の収油率は低く, 開花後期 (6月下旬~7月上旬, 落花60~80%) に高収油率を示す。開花終期には再び低下する。収油率や
    精油
    主成分は季節, 時刻によっても変動する。油質は, 蒸留時間の長短によりかなり変動する.後留分ほどリナリルアセテート%, リナロール%が低下していく。
  • 吉田 照雄, 東 富士雄, 猪川 重徳
    日本作物学会紀事
    1968年 37 巻 1 号 118-122
    発行日: 1968/02/10
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    (1) In the spice Perilla sp., oil glands are distributed chiefly on the surface of leaf blades. Oil drops are present also in mesophyll cells, but they can hardly be extracted by steam distillation. The coefficient of correlation between the number of oil glands per unit area and the percentage of the oil yield is very high. (2) The air temperature has close relation as its external factor controlling the oil production, and the oil content increases under the high temperature condition (reaching its maximum in August). The ear development is also related with the oil content, and the oil content in the leaves gets lowered significantly with the sprout of the ears. As its cause, it is considered that, by the formation of the ears and flowers, its internal substance is consumed and also by the transformation flow (movement from the leaves to the flowers and ears) of the essential-oil-forming substance, the secretory function of essential oil within the oil glands is lowered. (3) The chemical composition of the essential oil was examined by gaschromatography and it was found that the oil of leaves has higher percentage of l-perilla aldehyde and somewhat less percentage of l-linalool, l-menthol and l-perilla alcohol as compared with that of ears.
  • 角崎 丈司, 三重野 雄貴, 浜出 百合菜, 青木 俊介
    アロマテラピー学雑誌
    2016年 16 巻 2 号 25-36
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
    精油
    の効能については経験的に確認されているが,その構成成分の生体における作用機序については多くが明らかにされていない。本研究ではケモインフォマティクスの各種手法を用い
    精油
    構成化学成分の病原体であるMycobacterium属およびStaphylococcus属への抗菌作用機序を解明することを目的とした。
    精油
    化学成分と標的タンパク質のドッキングシミュレーションを行い,そこで選択された23種の
    精油
    に関し抗菌作用の検証を行ったところ,6種の
    精油
    において抗菌活性が見られた。抗菌活性を持つ
    精油
    を併用時の抗菌作用の検証を行い,複数
    精油
    の併用による抗菌活性の相乗効果を見いだした。さらに,シミュレーションならびに実験結果より8種の
    精油
    構成化合物を入手し,単独での抗菌作用の検証から,7種類の化合物に抗菌作用を見いだした。これら化合物を併用した際の抗菌作用の検証実験からは,有意な相乗的抗菌作用を示す化合物の組み合わせが確認された。また,抗菌活性を持つ
    精油
    化学成分と予想される標的タンパク質との相互作用解析より,結合モデルを予測した。今回の研究結果からケモインフォマティクスの応用は,
    精油
    の抗菌作用の分子レベルでのメカニズム解明に有効であると考えられた。
  • 第1報 香料用青シソの精油分泌細胞について
    安永 健二, 吉田 照雄
    熱帯農業
    1973年 17 巻 1 号 18-22
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    観察方法は, 青シソの葉の細切片を次のような方法で観察標本を作製していった.
    1) 固定はグルタルアルデヒド・オスミウム酸液を使用した.
    2) 脱水はエチルアルコール.プロピレンオキサイド液を使用した.
    3) 包埋はエポン樹脂を使用した.
    4) 電子染色は酢酸ウラニルと硝酸鉛の二重染色を行なった.
    観察結果は次の如くである. (1) 葉肉細胞では核, 仁, 核膜, 細胞壁, 細胞質, 細胞膜, ミトコンドリア, 小胞体, 葉緑体等の微細構造が観察された.
    (2) 腺鱗の分泌細胞では葉肉細胞で観察されたものはほとんど観察できた.特に小胞体, ミトコンドリア.好オスミウム性物質の顕著なものが観察された.しかし葉緑体は存在しなかった.
    (3) 腺鱗冠部の分泌細胞と柄部細胞の内部微細構造はかなり酷似していた.おそらくこれら両部分の細胞は同じような生理的機能をもつものであろうと推定される.
    (4) 基部細胞, 柄部細胞および冠部分泌細胞の細胞壁中に小孔と思われる像が観察されたものもあった.これらの小孔は腺鱗柄部から冠部へと続く方向の細胞壁中に多かったように思われた.
    以上の観察結果から葉肉細胞の葉緑体内で
    精油
    の先駆物質のようなものがつくられ, それが基部細胞.柄部細胞そして冠部細胞へと移行し, 分泌細胞内で
    精油
    に合成されるのではないかと推定される.
  • *甘粕 瑞季, 下出 昭彦, 古川 康二, 芦部 文一朗, 松見 繁
    日本森林学会大会発表データベース
    2023年 134 巻 P-457
    発行日: 2023/05/30
    公開日: 2023/05/30
    会議録・要旨集 フリー

    クロモジ(Lindera umbellata Thunb.)はクスノキ科の落葉低木で、日本固有種の香木として知られており、枝から採れる

    精油
    はリラックス作用や抗菌作用があり、アロマテラピーなどにも活用されている。クロモジ
    精油
    の主成分はリナロールであるが、その組成は産地によって大きく異なることが知られている。今回、組成の異なるクロモジ
    精油
    について6種の細菌に対する抗菌活性を測定し、比較した。産地の異なるクロモジの枝から水蒸気蒸留によって
    精油
    を得、ジンジバリス菌、ミュータンス菌、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、大腸菌及びモラクセラ菌に対し最小発育阻止濃度試験又はハロー試験により抗菌作用を評価した。その結果、大腸菌を除く5種の菌に対してクロモジ
    精油
    が抗菌作用を示した。更に、ミュータンス菌及び黄色ブドウ球菌に対してはリナロール含量の高いクロモジ
    精油
    の方がより強い抗菌活性を示した。以上より、クロモジ
    精油
    は幅広い抗菌活性を有し、成分の組成の違いによりその抗菌活性は異なると考えられた。

  • 是沢 儀明, 吉田 照雄, 松尾 寿磨雄
    熱帯農業
    1973年 17 巻 1 号 13-17
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 三井 哲夫, 太垣 和一郎
    分析化学
    1960年 9 巻 13 号 98R-101R
    発行日: 1960/12/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    精油
    の分析は従来,化学的方法,分画蒸留法,各種誘導体の分別確認法などによって行なわれていたが,いずれの方法も満足なものとはいえなかった.それは
    精油
    がたいてい多数の化合物の混合物としてえられるために各成分の分離分析が困難であることと,
    精油
    には,たとえ微量であっても,香料としては重要な成分がしばしばふくまれていて,その分析が必要となるからである.しかし,最近の各種クロマトグラフ法,赤外,ラマンスペクトルなどによるスペクトル法,ポーラロラフグおよび質量分析法などの分離手段および機器分析技術の急速な進歩により困難な
    精油
    分析の問題も,しだいに解決されつつある.特に1957年になってはじめて
    精油
    分析の分野にもとり入れられたガスクロマトグラフ法は,その後,著しい成果をあげ,今後ますます多様な目的に応用され,テルペン化学の進歩に寄与するであろうことは疑問の余地がない.この間の消息については,すでに1956~1958年に発表された報告にもとずいてくわしい総説がなされている.なお
    精油
    分析の公定法として,英国法,米国法についての報告がある.
  • 三井 哲夫, 清水 純夫
    分析化学
    1957年 6 巻 13 号 923-926
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    精油
    は多数の化合物の混合物として得られ,これが香料として用いられる場合,量的には微量であつても,質的には重要な成分が?々分離されている.従って
    精油
    成分の分析においては,各成分の分離確認についての系統的な方法を確立することが最重要の意義を有す.従来主として,分劃蒸溜法と各種誘導体による法が用いられて来たが,最近著しくクロマトグラフィー法がとり入れられ,ペーパークロマトグラフィーの外, Kirchner のクロマトストリップ法が
    精油
    成分分析において多くの成果をあげて来た.今後においては,
    精油
    の本質からみて,ガスクロマトグラフィー法が著しく発展するものと期待される.
    植物体から得られる
    精油
    の収量は少く,しかも混合体をなすのであるから,一般有機化合物の微量分離確認法はそのまま
    精油
    成分の分析に応用出来,近年におけるスペクトル分析技術の進歩は著しくテルペン化学の研究に貢献し,紫外並びに赤外線吸収スペクトル法の外,従来の方法では確認の困難であった炭化水素の分析には,ラマン及び質量計分析法が活?にとり入れらるに至っている.
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