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クエリ検索: "芸術選奨新人賞"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 團野 光晴
    石川工業高等専門学校紀要
    2023年 55 巻 19-30
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    林京子の短篇連作『ギヤマン ビードロ』は、長崎高等女学校在学中に被爆した林の体験を基に、原爆の記憶と被爆女学生たちの戦後を描いて、一九七八年度
    芸術選奨新人賞
    内示を得た。近年、その第一作「空罐」を中心に、作品における原爆の記憶のあり方とその継承の可能性が議論されることが多いが、本論は「空罐」について、被爆体験をいかに語るかという作者の問題意識の下、被爆女学生の戦後という設定において、戦後三十余年を経た被爆者の存在の意味を追求した作品と見立て、再評価を試みたい。特に視点人物兼語り手「私」とその周辺の主要登場人物が在学し卒業した高等女学校という場について、ジェンダーの観点から考察し、そこにおけるコミュニタスの機能と相まって、これがいかなる被爆者の意義を浮上させるかを分析し、「空罐」の達成を確認したい。
  • 李 広微, 金 明哲
    計量国語学
    2021年 32 巻 8 号 496-505
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,構造的トピックモデルを導入し,異なる作家によって書かれた『明暗』と『続明暗』からトピックを抽出し,その推移・変化の状況を考察した.その結果,原作と続編の内容にマッチしたトピックがそれぞれ得られ,二作品における内容・話題の変動様態が直観的に示された.分析により,『続明暗』の作者水村美苗が文体を夏目漱石の『明暗』に合わせて執筆しているものの,ストーリーの展開に想像力を発揮し,個性を見せていると推察する.今回の分析を通して,トピックモデルよる小説トピックの変動検出の適用可能性及びその有効性が確認された.
  • 李 広微, 金 明哲
    計量国語学
    2019年 32 巻 1 号 19-32
    発行日: 2019/06/20
    公開日: 2020/06/20
    ジャーナル オープンアクセス
    「国民作家」と呼ばれる夏目漱石の個性的な文体は,多くの読者を魅了し,模作され続けている.水村美苗が漱石の未完の小説『明暗』を模倣して書いた『続明暗』は,その文体模倣の完成度の高さから注目を浴びた.本稿では,計量的アプローチを用いて,水村が文体模倣のためどのような点を工夫していたか,『明暗』と『続明暗』二作品の文体にどのような異同があるかをめぐって,コーパス言語学の観点から分析を展開した.文の長さ,タグ付き形態素,品詞の構成及び文節パターンについて計量分析を行った.その結果,ほかの比較テキストに対照して,『続明暗』は文の長さ,語彙,品詞,構文などに於いて,『明暗』に似ている部分やその度合,残存されている水村の表現特徴などを見つけ出すことができた.
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