中学第2学年では炭酸水素ナトリウムや酸化銀の熱分解反応などを通して,基本粒子である原子の存在について学ぶが,生徒にとって原子概念の導入は唐突であり,中には加熱による分解反応と状態変化を混同する者もいる。そこで,熱分解反応の実験の過程でその事物・現象を分析・解釈していくことで,「物質には加熱すると分解するものとそれ以上分解しないものがある」ことに気づかせ,原子や分子の概念形成につなげる授業を試みた。
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