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クエリ検索: "茨木市立東小学校"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 小路 輝子
    理科教育学研究
    2008年 49 巻 1 号 137-142
    発行日: 2008/07/25
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー

    大阪府のH小学校では,平成15・16年度の2年間,「理科大好きスクール」事業を実施するとともに,平成12年度から理科に専任を置き.チーム・ティーチング(T・T)授業並びに少人数授業を実施し,理科好きな子どもを育む取組を行ってきた。そこで,これらの取組を評価するため,追跡調査として,H小学校の大半が進学するS中学校で在校生を対象とした「理科学習意識調査」を実施した。結果を分析すると,H小学校卒業生の意識として,小学校での「理科が好き」が77%に達していたものが,中学校では40%程度に激減し,「理科は難しい」が倍増していた。しかし,「理科大好きスクール事業」の取組を受けたH小学校出身の中学1年生と中学2年生は,「理科大好きスクール」事業に取り組んでいない他校出身者と比較して,「理科が好き」と「理科の実験や観察が好き」が9〜23%も多く,H小学校の「理科大好きスクール」事業の取組は有効であった。さらに,「小学校5・6年の時,理科の学習が好きだった」という生徒の割合が中学1・2・3年生全部で,他校出身者よりも20%以上も上回っていたことから,6年間継続・実施している少人数授業及びT・T授業の教育的効果が大きかったことを示しているといえる。このように,「理科大好きスクール」事業の取組及び少人数授業やT・丁授業は,理科の学習での教育的効果が高いことを考えれば,他校でもより積極的に取り組まれるべきと考える。

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