近年,教員の指導力不足が焦点化され,それに伴う教育改革の制度導入など,様々な角度から教員の資質能力を検証する動きが見られる.そのひとつである教職員人事考課は「自己申告・評価」と「業績評価」からなり,校長面接を中心にした双方向的な仕組みを特徴としている.しかし,各教員における申告内容のバラツキおよび評価基準の曖昧さなどから実施方法のあり方が指摘されている.本稿では,課題解決学習プログラムであるROSE(学習)法を適用した自己申告シート(SDM:self return sheet design matrix)を提案し,それを用いた校長面接モデルを試行した.さらに、本面接モデルにおける業績評価との関係をカークパトリックの評価法から検討する.
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