Ciclacillin (Aminocyclohexyl penicillin-ACPC, 以下ACPC) は, Ampicillin (以下ABPC) に類似の化学構造をもつ広域Penicillin剤であり, Penicillinaseに対する抵抗性が強く, 内服剤でありながらほぼ筋注なみの高い血中濃度が得られるという特徴がある2) 。一方, 試験管内抗菌力は, グラム陽性菌, グラム陰性菌ともにABPCの1/4~1/6程度であるという1) 。
今回, 私は, 臨床分離菌株に対するACPCの試験管内抗菌力を, ACPCと類似の抗菌スペクトルをもつ薬剤と比較検討をしたので, 以下報告する。
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