テレビ会議システム, 人工衛星とケーブルテレビ (CTV) ネットワークを利用し遠隔地での糖尿病患者教育を試みた. 群馬大学附属病院と山間部の同県嬬恋村, 上野村をテレビ会議システムで結んだ, 会場と村のCTVネットワークを人工衛星で中継し, 在宅での視聴を可能とした, 村側に住民と医療スタッフが, 本院側に専門スタッフが参加した. 会場参加者に糖尿病の食事療法や運動療法などに関して質問し, 即時集計システムにより答えを集計した. それに対しスタッフがコメントをした. 参加者は, 双方向の画面を共有しながら質疑応答をした. 教育終了後のアンケートでは全員が良かったと答えた. 理由は, 複数の専門家がいたことが約80%と最も多かった. 本システムでは複数の遠隔地でも多数の人が参加でき, スタッフの育成や視覚的な知識の普及にも応用可能である.
抄録全体を表示