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クエリ検索: "金谷宏二"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 田島 二郎, 小西 純一, 小野田 滋, 金谷 宏二
    土木史研究
    1996年 16 巻 293-302
    発行日: 1996/06/05
    公開日: 2010/06/15
    ジャーナル フリー
    近代化遺産として国の重要文化財に指定された、旧国鉄信越本線横川・軽井沢間の廃線敷に残るトンネル、橋梁、変電所建物などの鉄道構造物の形状、寸法、変状などを調査した。
    碓氷第三橋梁に対して三次元三角測量を実施して、設計図面と照合した結果、本橋に変形は生じていないことがわかった。他の橋梁でも、基礎の移動など重大な変状の兆候は認められず、良好な状態にある。しかし、水分の凍結融解に起因する亀裂や表面剥離エフロレッセンスの発生、植物根に起因する目地切れなどが観察された。
    トンネル坑門の碓氷線における標準タイプと、廃止から30余年の間に、トンネル内部の覆工の変状すなわち、クラックやモルタル吹き付け部分の剥離、煉瓦側壁の崩落が進行している。
    変電所建物は屋根の崩落が年を追って加速度的に進行し、投石による窓の破損、落書きなど、人為的な毀損も加わって、荒廃の度を深めている。
    このような現況調査の結果を踏まえて、それらの保存・修復の方針、遊歩道としての活用などについて述べる。
    なお、本報告は、土木史研究委員会碓氷峠旧線鉄道構造物調査小委員会 (田島二郎委員長) の成果の一部を、構造物の現況を中心に紹介するものである。
  • 永村 景子, 小林 一郎, 星野 裕司
    土木学会論文集D2(土木史)
    2013年 69 巻 1 号 31-49
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/19
    ジャーナル フリー
     土木遺産利活用には,所管主体による運用が必然である.基礎自治体は,所管主体である場合が多く,その役割は大きい.鉄道土木遺産は多くの場合,鉄道跡地とともに基礎自治体に移管されてきた.つまり基礎自治体は,鉄道という用途を失った構造物の管理を引き受けることとなる.ところが新たな用途を得られず,機能を失ったまま放置された鉄道土木遺産は,なお存在している.
     本研究は,鉄道土木遺産利活用に向けた基礎自治体の役割について考察するものである.鉄道土木遺産の運用は,地域住民による利活用の前提である.本研究は基礎自治体の行政運営の特性である計画行政に着目する.基礎自治体による土木遺産運用の視点から,鉄道土木遺産利活用方法の一般化に向けた考察を行うことを目的とし,研究の遅れている本分野の研究の端緒とする.
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