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クエリ検索: "鈴木理策"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 顧 夢てい
    映像学
    2024年 111 巻 136-156
    発行日: 2024/02/25
    公開日: 2024/03/25
    ジャーナル フリー

    「モノクロ写真」展(2012)以降、「影」は鷹野隆大の作品の新たな中心の一つになる。本稿の目的は「影」を主題とする作品群〈影シリーズ〉の特性、およびそれが鷹野の創作にもたらす変容を明らかにすることである。そのために、個々の作品の分析とシリーズ全体における位置づけの作業を行う。

    震災がもたらした戸惑いのなかで、鷹野は彼自身の影の存在に気づいた。この身体的な経験をきっかけに、彼は「影」そのもの、あるいは「影」のように輪郭がボケている写真を意識的に撮り始めた。その後、鷹野の「影」に対する関心は「影」が持つ現実のなかの“光の欠落”とモノクロのネガ・フィルムの上の“銀の欠落”に移行した。この二重の物質的な“欠落”は、彼が制作に用いるスナップショット、インスタレーション、フォトグラムなどの手法にも反映されている。

    〈影シリーズ〉における写真の物質性に対する重視とメディアの複合性は、ロザリンド・クラウスが定義したポストメディウムの特性を示す。近年、ポストメディウムとしての写真が理論的な対象として再発見されつつある情況において、鷹野の実験的な制作方法は、ポストメディウムとしての写真の実践的な側面における可能性を提示したと評価できる。彼は「影」を反復して再発見しつつ、二重の物質的な“欠落”を作品に取り込むことによって、写真という何かが写っているメディウムを、何かが“欠落”しているメディウムとして再発明した。

  • 桑山 哲郎
    日本写真学会誌
    2021年 84 巻 4 号 293-294
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/04/22
    ジャーナル フリー
  • 日本写真学会誌
    2016年 79 巻 3 号 227-257
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/12/16
    ジャーナル フリー

    「写真の進歩」は,毎年一度時期を決めて前年一年間の写真技術の動きを振り返ることにより,日々進歩を続ける写真技術の全体像を時系列的に俯瞰することを狙いとして,継続的に取り組んでいる企画です.
    執筆陣は,技術委員会傘下の各研究会の代表者を中心に,それ以外の識者も加えた各分野の専門家により構成されています.各執筆者は担当の分野に応じた観点から,主として前年一年間に発表された技術(文献),製品,作品,統計等について,可能な限りその特徴・傾向・分析などのコメントを加えつつ紹介します.なお具体的な内容については各執筆者の意向を尊重しています.
    過去の「写真の進歩」は,写真学会ホームページ(http://www.spstj.org/)の「学会誌からのトピックス」(http://www.spstj.org/book/pickups.html)にも掲載されていますのでご利用下さい.

  • 日本写真学会誌
    2010年 72 巻 3 号 157-189
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/08/27
    ジャーナル フリー
    「写真の進歩」は,毎年一度時期を決めて前年一年間の写真技術の動きを振り返ることにより,日々進歩を続ける写真技術の全体像を時系列的に俯瞰することを狙いとして,継続的に取り組んでいる企画です.
    執筆陣は,技術委員会傘下の各研究会の代表者を中心に,一部にはそれ以外の識者も加えた各分野の専門家により構成されています.各執筆者は担当の分野に応じた観点から,主として前年一年に発表された技術(文献),製品,作品,統計等について,可能な限りその特徴・傾向・分析などのコメントを加えつつ紹介します.なお具体的な内容については各執筆者の意向を尊重しています.
    例年の「写真の進歩」は,写真学会ホームページ(http://www.spstj.org/)の「学会誌からのトピックス」(http://www.spstj.org/book/pickups.html)にも掲載されています.
  • 日本写真学会誌
    2011年 74 巻 3 号 121-150
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/27
    ジャーナル フリー
    「写真の進歩」は,毎年一度時期を決めて前年一年間の写真技術の動きを振り返ることにより,日々進歩を続ける写真技術の全体像を時系列的に俯瞰することを狙いとして,継続的に取り組んでいる企画です.
    執筆陣は,技術委員会傘下の各研究会の代表者を中心に,それ以外の識者も加えた各分野の専門家により構成されています.各執筆者は担当の分野に応じた観点から,主として前年一年間に発表された技術(文献),製品,作品,統計等について,可能な限りその特徴・傾向・分析などのコメントを加えつつ紹介します.なお具体的な内容については各執筆者の意向を尊重しています.
    今年は新項目として5画像出力に5.3ディスプレイが加わりました.遅きに失したという声もあるかと思いますが,今後の当学会の重要なアイテムの一つとして注視して行きます.
    例年の「写真の進歩」は,写真学会ホームページ(http://www.spstj.org/)の「学会誌からのトピックス」(http:// www.spstj.org/book/pickups.html)にも掲載されていますのでご利用下さい.
    なお執筆者の方々には例年ご苦労を頂いておりますが,特に今年は執筆の時期に東日本大震災が発生し少なからず影響を受けられた方もありました.そんな中で執筆の責を果たして頂けたことには,この場を借りて改めて謝意を表したいと思います.
  • 技術委員会 進歩レビュー分科会
    日本写真学会誌
    2023年 86 巻 3 号 215-252
    発行日: 2023/08/20
    公開日: 2024/02/29
    ジャーナル オープンアクセス
    「写真の進歩」は,毎年一度時期を決めて前年一年間の写真分野の動きを振り返ることにより,日々進歩を続 ける写真技術の全体像を時系列的に俯瞰することを狙いとして,継続的に取り組んでいる企画です.執筆陣は, 技術委員会傘下の各研究会の代表者を中心に,外部の識者も加えた各分野の専門家により構成されています.各 執筆者は担当の分野に応じた観点から,前年一年間に発表された技術(文献)・製品・作品・統計等について, 可能な限りその特徴・傾向・分析などのコメントを加えつつ紹介します.具体的な内容については各執筆者の意 向を尊重しています. 過去の「写真の進歩」は,本学会誌の内容を一定期間が経過した後に無償 Web 公開している J-STAGE *の日 本写真学会誌ページ(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/photogrst/list/-char/ja)で見ることができます.各 巻(年)の第 3 号を検索すれば,本特集「写真の進歩」全文の pdf ファイルが掲載されています.分野ごとに連 年の記事を追って頂けば,定点観測的な視点から眺めて頂けると思いますのでご利用下さい. なお「画像保存」の「画像保存関連技術」分野については,今年もレビューが実現できませんでしたことをお 詫び申し上げます.
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