これまでの郊外化による市街地の拡大に対して,人口の停滞から減少への転換のなかで,岐阜市では「多様な地域核をもった集約型の都市構造」を計画では打ち出してきたが,拡張的な線引きのままのもとでは,立地適正化計画が策定されているものの,地価の低い周辺部での人口増加を抑えきれていない.
他方で,人口減少や商店街の衰退が続いてきた中心市街地では,町家の保存と活用,図書館等の複合施設の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の利用や市民活動,さらに柳ヶ瀬商店街における「サンデービルヂングマーケット」の活況といったまちづくりの新たな潮流が動きだしている.
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