発掘調査された遺構の形状や規模を調査員 (考古学者) が実際に現地で計測し,輪郭線としてトレースした
ものを遺構図と呼び,これを自動で描画する方法が模索されている.しかし,遺構から取得したオルソ画像 (RGB 画
像) に従来のエッジ抽出法を適用しても,高低差のある遺構の上端線,下端線の抽出が難しいという問題がある.そこ
で本研究では,遺構の深度画像に Canny 法を適用することで得られる線密度特徴量に注目し,その疎密を定量的に表
現することで,遺構の上端線,下端線を抽出する方法を提案し,実際の遺構データに適用した例を示して提案法の有効
性を検証する.
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