黄土高原に位置する山西省
雁門関
地区は,過度の耕地拡大や過放牧により生態環境の荒廃を招き,国家指定の貧困地域が大部分を占めている。山西省政府は農民所得向上対策として家畜の舎飼い飼育を推進してきたが,地域自然資源などの十分な検討が行われておらず,持続的な営農に結びつかない状況が続いている。JICA技術協力プロジェクト「山西省
雁門関
地区生態環境回復及び貧困緩和プロジェクト」が4年間にわたり実施され,参加型手法による計画策定からパイロットプロジェクトの実施を通じ,生態環境回復と農民の生計向上を両立するモデルを構築し,山西省政府が今後成果を普及していくためにマニュアルとして取りまとめた。本報では,プロジェクトの概要などについて報告する。
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