国立療養所岩木病院の最近10年間の入院患者の実態と今後の方向について検討した.
年度別の入院患者の種類別比では昭和50年代の前半は結核が20%台を占めていたが次第に激減し, 逆に小児慢性疾患と整形外科的疾患が約2倍に増加した. 重障者と筋ジス患者はほとんど増減ない. 小児慢性疾患はこれまで学童・生徒が中心であつたが, 今後は幼児まで範囲を広げていきたい. 重障者については訓練にも力を入れていきたい. 筋ジス患者でも同様である. また県民の小児保健の立場から心臓検診, 腎臓検診, 貧血スクリーニングの二次検診施設として拡充していく.
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