小諸層群大杭層の礫は , 盆地西側と東側の山地を後背地としている.深層ボーリングデータによれば,小諸層群の基盤は変質した火山岩からなる中部中新統と考えられ,その最大深度は 1,000 m に達する.小諸層群の堆積物中には北八ヶ岳火山の噴出物が約 6 割含まれている.小諸陥没盆地は.鮮新世~前期更新世の引張応力場のもとで形成された地溝状の沈降盆地である.
中学校1年生を対象に単元「大地の成り立ちと変化」において,試行授業が行われた.その授業は,地震波の特性,地震が起こる仕組みなどを学んだ後に,地震が発生した際に身の回りで起こる災害を考え,どのような対処したら良いのかを考える授業である.そのねらいは地震についての理解や防災意識の向上の有効性を検証することである.その結果,次のことがわかった. 1)授業で生徒がよくわかったと回答した内容は,災害被害,地震の伝わり方であった. 2)よくわからなかったと回答した内容は地震の伝わる速さ揺れ方,プレートであった. 3)授業の結果,震度分布の特徴,震源分布の特徴,身近な地域で起こりうる災害の理解度が向上したとともに,地震について家族で話し合おうという動機づけにおいても効果があったと考えられる. 4)地震についての単元内に防災教育の内容を入れるには時間的に無理があり,理科の授業と連動する防災教育のため時間の必要性が示された.
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