高知県中部では1998年
9
月
24日-25日にかけて秋雨前線が停滞し記録的な豪雨に見舞われた。このため, 高知市, 南国市, 土佐山田町, 春野町などでは農地や家屋の浸水, 土砂崩れが相次いだ。土佐山田町の繁藤では積算降水量995mmを観測したのを始め, 高知市では874mmを観測し, 最大24時間降水量 (861.0mm), 最大1時間降水量 (129.5mm), 最大10分間降水量 (28.5mm) はいずれも史上第1位の記録を更新した。農作物の被害は, 施設野菜・露地野菜・水稲を中心に約1,500haにもおよび, 被害額も55億円に達した。農地の被害は28億円, 農業用施設は水路被害の28億円を始め60億円に達した。
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