Cu
5Sn, Cu
5Sn
8,
Mg9Sn91
合金あるいは Mg 金属の1部と, 六方晶 BN の4部の混合物を白金チューブに充填し, 改良ガードル型高圧装置を用いて, 最大約 80kbar, 2200℃, 30分間の条件下で処理した。不純物を酸で分離後, 合成立方晶 BN をデバイ・シェラーX線回折図形, 硬度試験などで同定した。
例えば Cu
5Sn 合金の場合, zinc-blende 構造をもつ立方晶 BN を約 1000℃, 40kbarの条件下で合成した。結晶の大きさは数0~ 数100μ であり,色相は灰色,暗黒色,白色などであった。六方晶〓立方晶 BN 平衡線は Wentorf の実験的平衡1線の延長上に存在した。
Mg9Sn91
合金と Mg 金属の場合, おのおの約 1000℃, 32kbar, 1200℃, 40kbar以上の条件下で合成しえた。結晶の大きさは Cu
5Sn 合金の場合と同様であった。
いずれの場合も, 立方晶 BN の収率と硬度は温度, 圧力の上昇とともに上昇した。本実験結果のみでは立方晶 BN の生成機構についてはまだ明らかではない。
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