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クエリ検索: "Brain Anatomical Analysis using Diffeomorphic deformation"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 椎野 顯彦, 岩本 祐太郎, 韓 先花, 陳 延偉
    脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
    2017年 28 巻 2 号 303-308
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/25
    ジャーナル フリー

    Voxel-based morphometry(VBM)はMRI画像から脳の局所的な体積を統計学的に解析するもので,z値として画像表記する手法はSPECTにおけるeZIS(easy z-score imaging system)やiSSP(interface software of 3D-SSP)と共通している.今回我々はVBM統合ソフトであるBAAD(

    Brain
    Anatomical
    Analysis
    using
    Diffeomorphic
    deformation
    )に人工知能(AI(artificial intelligence))を搭載し,複数の関心領域の情報からアルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)である確率をADS(Alzheimer’s disease score)として提示させた.AIはRBF(radial basis function)カーネルによるSVM(support vector machine)を基本とし,スラック変数と境界マージン緩和の調整のための学習には北米のADNI(Alzheimer’s disease neuroimaging initiative)データベース(AD=314,健常者=386)を用い,交差検証にはleave-one-out法を用いた.これによるADSの正答率と検査後オッズは89.6%,134.1であった.適合性の評価としてオーストラリアのAIBL(Australian imaging, biomarker & life style flagship study of ageing)データベース(AD=72,健常者=447)を用いVSRAD(voxel-based specific regional analysis system for Alzheimer’s disease)と比較した.ADSの正答率と検査後オッズは86.1%と47.9で,VSRADの84.8%と14.9に比べて高い予測能力を示した.人工知能は多くの情報量を単純化することによって,日常診療における診断のサポートに役立つことが期待できる.本稿ではVBMの概要を紹介し,ADSの有用性についての検証結果を報告する.

  • 椎野 顯彦
    日本脳神経外科認知症学会誌
    2022年 2 巻 2 号 1-9
    発行日: 2022/09/14
    公開日: 2022/09/14
    ジャーナル フリー

    増加しつつある認知症を一般診療でどのように画像診断するか、一般臨床での有用性を中心に概説し、病理診断との比較結果をまじえてその注意点と限界について考察する。アルツハイマー病(AD)、前頭側頭葉変性症(FTLD)はデータベースを活用し、必要に応じて自件例の画像を使った。MRI の画像診断においては、voxel-based morphometryVBM)を導入し、機械学習の有用性についても検討した。通常の画像診断は、必ずしも病理の結果とは一致しないものの、AD においては80%以上は一致していた。実際にはレビー小体病やTDP-43 などとの混合型も多くふくまれていることがわかった。AD の診断においては脳萎縮のパターンから機械学習を導入すると診断の精度の向上が期待できる。また、VBM FTLD の診断にも有用と思われた。

  • 菱川 朋人, 伊達 勲, 中瀬 裕之
    脳神経外科ジャーナル
    2021年 30 巻 12 号 852-856
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル フリー

     脳ドック診療は1988年に本邦で始められた診療システムであり, 予防医学において重要な役割を果たしてきた. 日本脳神経外科学会のアンケート調査において本邦では脳神経外科医が脳ドック診療に深く関わっていることがわかった. 1997年初版の脳ドックのガイドラインは計5回の改訂が行われている. 脳ドックのガイドライン2019では脳卒中・認知症予防のための医学会というサブタイトルが付され, 脳卒中予防のみならず認知症予防も脳ドックの柱の1つとして据えられた. これに伴い従来の形態画像だけでなく機能画像や機能検査が注目されている. 本邦の脳ドック診療は新たな時代に入ったといえる.

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