行政組織における中立性は,積極的な意味に解さなければならない.つまり,それは価値的観点の排除によってではなく,むしろ社会一般の価値観に照して妥当な中立性でなければならない.行政組織管理にこの価値的観点を導入するために,目標管理は有益な可能性を示唆しているといえよう.本稿においては,アメリカ行政学の系譜の検討を通じて,行政組織における価値の問題の必然性とその理論的緊急性とを明らかにしようとした.
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