ネット上でのコミュニケーションの多様化は進み、現在注目を集めるのが仮想的な空間内を「アバター」を用いてコミュニケーションが行える形態である。これは「Second Life」によって注目を集めたが、一方オンラインゲームの領域では同様のコミュニケーション形態を有しつつ、長期的で実質的 運営がされている状況がある。しかしそうした新しい空間はそれ単体で存在するのではなく、従来から 行われるテキストを主としたコミュニケーションと相互に関係している。本稿はテキストベース/アバターベースに区分したコミュニケーションの歴史と相互関係に関して整理し、今後のアバターベース・コミュニケーションを対象とした研究における課題と方向性について考察する。
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