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クエリ検索: スクーバダイビングで急性呼吸不全をきたした浸水性肺水腫の 1 例
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 西村 朋也, 竹島 茂人
    日本臨床救急医学会雑誌
    2025年 28 巻 4 号 708-712
    発行日: 2025/08/31
    公開日: 2025/08/31
    ジャーナル フリー

    遊泳に伴い肺水腫を起こす浸水性肺水腫という疾患がある。今回,シュノーケリング中に浸水性肺水腫を発症した症例を経験した。40歳台の男性で,シュノーケリング中に呼吸苦を自覚し,当院を受診した。来院時,経皮的動脈血酸素飽和度は88%であり,胸部CTでは両側すりガラス影・斑状浸潤影を認め,肺水腫の所見であった。「水の誤嚥はしていない」との本人の証言から溺水は否定的であり,浸水性肺水腫と診断した。入院後,非侵襲的陽圧換気を開始し速やかに低酸素血症は改善し,第3病日で退院となった。当院において2021~2023年の3年間で,浸水性肺水腫と診断した4症例のうち3例はシュノーケリングに伴うものであった。本邦における浸水性肺水腫の報告の多くはダイビングに伴うものであり,潜水深度にかかわらず浸水性肺水腫が生じるという認識はまだ低いと考えられる。詳細な病歴を聴取することが,溺水や減圧症と鑑別する点で重要である。

  • 武田 道寛, 西野 智哉, 滝沢 志絵, 櫻井 馨士, 若井 慎二郎, 守田 誠司, 中川 儀英, 猪口 貞樹
    日本救急医学会関東地方会雑誌
    2020年 41 巻 2 号 326-328
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2020/03/31
    ジャーナル フリー

    浸水性肺水腫 (immersion pulmonary edema, 以下IPE) は, 本邦での報告例はいまだ少ないため認知度が低い。症例は既往のない50歳代女性で, 潜水中に呼吸困難を自覚し救急要請された。救急隊接触時の動脈血酸素飽和度は80% (室内気) であり, 来院時は両側肺野に水泡音を聴取し, 重度の低酸素血症と肺水腫を呈していた。心電図, 心臓超音波検査では心原性を示唆する所見は認めなかった。意識清明であったため, 非侵襲的陽圧換気 (noninvasive positive pressure ventilation, 以下NPPV) による治療を開始したところ速やかに自覚症状と酸素化は改善した。チョークスや動脈空気塞栓症を疑う所見に乏しく, また海水誤嚥のエピソードもなかったため, IPEの可能性が高いと考えられた。

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