NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項

はじめに

J-STAGEへのNII-ELSデータ移行においては、NII-ELSに収録されたオリジナルデータを可能な限りそのまま移行します。
ただし、両者でデータベース定義が異なる項目については、J-STAGEへの取り込みを行うためにNII-ELSデータの編集を行います。
NII-ELSデータが編集される項目と編集内容、例外的に移行対象外となるデータ等について、その詳細仕様や注意事項についてお知らせします。 非常に重要な情報となりますので、各項目の詳細も含めご確認ください。

NII-ELSデータ移行時に、本稿記載のデータ編集等が行われた場合は、「移行処理結果リスト」に、その内容と該当箇所が出力されます。J-STAGEでの公開前に該当箇所を確認し、必要に応じて修正してください。

処理結果リストの確認方法については、「 NII-ELS移行データのJ-STAGE公開手順のご案内 」をご覧ください。

目次

1. 書誌データの移行について

2. 巻号情報の移行について

3. ページ情報の移行について

4. 引用情報の移行について

5. 本文PDFファイルの移行について

6. J-STAGEの検索テキストについて

7. 注意事項

8. その他制限事項


1. 書誌データの移行について

主要な書誌項目(標題、著者名、抄録等)はすべて移行対象ですが、データベースの項目定義が異なる点については、データ編集が行われます。

例えば、抄録についてはJ-STAGEでは4,000文字が上限となりますので、4,000文字を越えるNII-ELSの抄録データについては、超過文字を削除し末尾に”View PDFfor the rest of the abstract.”が追加された合計4,000文字でJ-STAGEに移行されます。

イメージ図1

NII-ELSとJ-STAGEの書誌データ対応表、各項目のデータ編集仕様の詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。【重要】


2. 巻号情報の移行について

巻号情報をNII-ELSからJ-STAGEに移行する際、データ編集が行われる場合があります。

イメージ図2

① J-STAGEの使用不可能文字(全角文字)が含まれている場合
     → 全角文字を一定のルールで変換してデータ移行します。

② J-STAGEで必須である「巻」情報が、NII-ELSデータにない場合
     → NII-ELSの「号」情報を、J-STAGEの「巻」へ移行します。

③ NII-ELSとJ-STAGEで巻号の規則が異なる場合
     → J-STAGEの命名規則に編集して移行を行います。

④ 巻号の移行が行えない場合
     → 既にJ-STAGEに掲載されている巻号は重複するため移行されません。

→巻号のデータ編集仕様などの詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。


3. ページ情報の移行について

ページ情報をNII-ELSからJ-STAGEに移行する際、データ編集が行われる場合があります。

① J-STAGEの使用不可能文字(全角文字)が含まれている場合
     → 全角文字を削除または半角変換(英数字)してデータ移行します。

② J-STAGEで必須であるページ情報が、NII-ELSデータにない場合
     → 一定のルールでページ情報を生成しデータ移行します。

③ J-STAGEに移行した開始ページの値が、同一巻号内の複数記事で重複している場合
     → 連番のデータを生成しデータ移行します。

→ページ番号のデータ編集仕様などの詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。


4. 引用情報の移行について

引用情報は、CiNiiの引用情報と同等のものがJ-STAGEに移行されます。
※CiNiiの引用情報は、NIIの「引用文献索引データベース(以下、CJP)」と同等です。CJP事業は2012年に終了しています。

イメージ図3

→引用情報のデータ移行についての詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。


5. 本文PDFファイルの移行について

NII-ELSの本文PDFファイルがそのままJ-STAGEに移行されます。

イメージ図4

J-STAGEは本文PDFファイルが必須のため、本文PDFファイルがない記事は移行されません。

→本文PDFファイル移行についての詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。


6. J-STAGEの検索テキストについて

NII-ELSの本文PDFファイルからテキストデータを抽出し、J-STAGEの検索用テキストデータとして移行します。

イメージ図5

NII-ELSの本文PDFファイルが画像のみの場合等、テキストデータが抽出できない場合、書誌データを検索用テキストとしてJ-STAGEに移行します。

イメージ図6

7. 注意事項

① NII-ELSの認証や課金設定について
NII-ELS(CiNii)の認証・課金設定は移行されません。
※「 NII-ELS公開刊行物データのJ-STAGE移行のご案内 」の ”2.2.2 留意事項”参照
発行機関様にて、J-STAGEのアクセス管理機能を使って認証設定をしてください。 J-STAGEの方針として、12ヶ月以内のエンバーゴ期間が推奨となります。

② 移行対象に含まれない記事
以下のケースは移行することができません。
※「 NII-ELS公開刊行物データのJ-STAGE移行のご案内 」の”6.移行対象に含まれない記事”参照
  1)NII-ELSにない記事
  2)カレント誌に紐付いていない前身誌等刊行物の記事
  3)NII-ELSにPDFファイルが存在しない記事( 6-1.本文PDFファイルの移行に際しての注意事項にて説明)
  4)既にJ-STAGEに登載されている巻号の記事( 「3-3.巻号の移行が行えないケース」にて説明)
  5)NII-ELS収録誌からの一部の記事データのみの移行

③ ファーストページプレビューについて
J-STAGEでは抄録のない記事については、書誌事項画面の抄録表示箇所に本文PDFファイルの1ページ目が画像形式で自動表示されます。

イメージ図7

認証を設定した記事にもファーストページプレビューは有効ですので、ご注意ください。

→ファーストページプレビューについての詳細は「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。


8. その他制限事項

→その他、制限事項等の詳細については「 (別紙)NII-ELSデータ移行仕様詳細および注意事項 」をご覧ください。

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