分析化学
Print ISSN : 0525-1931
鋼中ケイ素自動吸光光度分析法
鉄鋼化学分析法の自動化の研究(第6報)
小野 昭紘田口 勇松本 龍太郎
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1974 年 23 巻 9 号 p. 1042-1049

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抄録

試料溶液を空気を吹き込んで循環しながら発色反応を行なわせ,から試験および発色吸光度を連続的に測定することを基本原理とする自動吸光光度分析装置を用いて,鋼中ケイ素分析の自動化を検討した.すなわち,常温発色モリブデン青吸光光度分析法を基本として,自動分析化のための定量基礎条件を詳細に検討し,自動操作プログラムを定めて鋼中ケイ素の自動分析法を開発した.本法によれば,鉄鋼試料を溶液化して試料交換器上に並べておけば,以後すべての操作が順次自動的に実施される.鋼中の0.002~1%のケイ素を1試料6分間で分析でき,分析結果は高精度で標準値とよく一致し,多量のニッケル,クロムなどの共存の影響はなかった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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