分析化学
Print ISSN : 0525-1931
誘導結合プラズマ発光分析法によるロジウム基金属間化合物,ホワイトメタル及び高速度鋼の分析
今野 栄行木村 仁高田 九二雄
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1986 年 35 巻 8 号 p. T57-T61

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抄録

NdRhxByやRhAlのように酸分解が困難な金属間化合物,並びに,酸分解は比較的容易であるが加水分解しやすい元素を多量に含有するホワイトメタル及び高速度鋼中の主成分元素をICP-AESにより定量した.酸分解が困難な試料は硫酸水素ナトリウムで融解することで溶液化し,ホワイトメタル及び高速度鋼中の加水分解しやすい元素はそれぞれ酒石酸及び硫酸とリン酸の混酸を加えることで加水分解を防止した.共存元素のスペクトルの重なりによる定量値への影響は,その大きさを測定し補正した.その結果,分析値は他法による分析値及び標準試料の保証値と一致した.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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